Students'Voices
学生インタビュー2025年度#03

更新日:2025年11月25日

深木 萌々香さん

福祉を学び見出した将来像。障がい者の方に寄りそう社会福祉士を目指して

社会学部 コミュニティデザイン学科 第4学年

深木 萌々香 さん

「大学での学びを通してより広い視点で考えられるようになり、福祉の本質に気づくことができました」と語る社会学部 コミュニティデザイン学科4年の深木萌々香さん。社会福祉士国家試験の受験を控える彼女が障がい者支援の道に進みたいと思うまでの過程を紹介します。

※記事に記載している情報は、取材当時(2025年9月)のものです。

Students'Voices
学生インタビュー2025年度#03

更新日:2025年11月25日

社会学部
コミュニティデザイン学科 第4学年

深木 萌々香 さん

福祉を学び見出した将来像。障がい者の方に寄りそう社会福祉士を目指して

「大学での学びを通してより広い視点で考えられるようになり、福祉の本質に気づくことができました」と語る社会学部 コミュニティデザイン学科4年の深木萌々香さん。社会福祉士国家試験の受験を控える彼女が障がい者支援の道に進みたいと思うまでの過程を紹介します。

※記事に記載している情報は、取材当時(2025年9月)のものです。

勉強中の様子

小学生の頃に興味を持ち
志した「福祉の仕事」

小学4年生の時、探究学習の一環として介護施設を訪問しました。私にとっては未知の場所でしたが、お年寄りと話すのがとても楽しかったこと、笑顔で生き生きと働く職員さんの姿が素敵だなと思ったことを覚えています。その体験が、福祉の仕事を志すきっかけになりました。
福祉について学べる大学が多くあるなか、大谷大学を選んだのは、高校生の時に参加したオープンキャンパスの印象が良かったことが大きい理由です。模擬授業の内容も興味を惹かれましたし、先生と学生の距離が近くて温かい雰囲気を感じたんです。疑問に思ったことをそのままにせず、すぐに質問できる環境で学びたいと思っていた私にぴったりだと考えました。

フィールドワークの様子
フィールドワークの様子
フィールドワークの様子
フィールドワークの様子

アクティブな学びから
福祉の仕事の本質を捉える

大学の授業は、教壇の先生が話すのを聞いてノートを取るだけと思っていましたが、違っていて、いい意味でギャップを感じました。実際は、仲間と一緒に活動したり意見を交わしたりするグループワークやディスカッションの機会が多く、学外に出て活動するフィールドワークや施設実習も充実していて、アクティブに学べます。
なかでも広い視点で考えられるようになったのは、2年生の時に取り組んだ「地域連携室(コミュ・ラボ)」での活動です。具体的には地域に直接出向いて課題解決の方策を考えるフィールドワークで、私は京都府北部の山間地域にある介護事業所と社会福祉協議会を訪問しました。そのとき、高齢化の進行や交通手段の不足などの理由から、必要な支援が十分に受けられない人がいるという現実を知り、地域によって異なる実情にも目を向けて福祉のあり方を考える大切さを学びました。

さらに、障がい者支援施設などで計240時間の施設実習に取り組んだことで、より広い視野で福祉を捉えられるようになったと思います。振り返ると、入学前の私は「福祉の仕事」を限定的に解釈していました。困りごとやハンディキャップを抱えた方の「できないこと」を手助けするだけのイメージを持っていたんです。でも、施設実習を経て、福祉の仕事は社会的弱者の方に寄りそうことであり、その方のやりたいことは何か、どうすれば実現できるか想像力を働かせ、創意工夫を凝らすことが必要だと気づきました。実は、すごくクリエイティブなんですよね。そういう考え方やスキルを身につけられたのは、自分の成長を一番実感する部分です。
私は、子ども食堂でボランティア活動もしていますが、子どもたちが安心して過ごせる居場所をつくるうえで、施設実習で培ったことにも通じる「一人ひとりの気持ちや個性を見極める力」の重要性を強く感じます。

ある日の学内でのスケジュール

  • 1限目(9:00〜10:30)
    図書館で社会福祉士国家試験の勉強
  • 2限目(10:40〜12:10)
    カフェで休憩後、図書館で卒業論文を執筆
  • 3限目(13:00〜14:30)
    社会福祉士国家試験の過去問で分からなかったところを先生に質問
  • 4限目(14:40〜16:10)
    授業[社会福祉援助技術演習]
見学中の様子

障がい者支援の現場で
自分の可能性を追求していきたい

4年生の現在は、卒業論文の執筆と社会福祉士国家試験の受験勉強に取り組んでいます。社会福祉士の試験は出題範囲が広く、科目数も多いため、簡単ではありません。でも、同じ目標を持つ学科の友だちや、親身に指導してくださる先生方の存在が支えになっていますね。みんなと一緒に合格証書を手にしたい、自分の福祉に対する想いが1つの形として認められたいと考えるからこそもっと頑張ろうという気持ちになります。
小学生の頃から「福祉の仕事がしたい」と思っていましたが、大学での学びや活動を通して、障がい者支援の領域でキャリアを形づくっていきたいと考えるようになりました。卒業後は、複数の施設を運営する社会福祉法人に就職する予定です。そのなかの障がい者支援施設の現場で生活支援員として実務経験を積み、ゆくゆくは利用者様・ご家族の双方に寄りそう相談業務にも携わりたい。その目標に向かって、努力を重ねていくつもりです。

キャンパスのお気に入りスポット

私は3年生までに卒業に必要な単位の大半を取得しました。
今は履修している授業数が少ないのですが、卒業論文の執筆と社会福祉士国家試験の勉強をするために、
毎日、大学の図書館に通っています。
落ち着いた雰囲気で集中力が続き、わからないことがあれば専門書を持ってきて調べられるため、一石二鳥です。
気分転換をしたくなったら学内のカフェや学食へ向かいます。
キャンパスが比較的コンパクトなので、移動しやすいところも気に入っています。

校舎外観

後輩のみなさんへ

やりたいことが決まっていた私は、高校卒業後にそのまま就職する道もありましたが、大学に進学して本当に良かったと思っています。福祉の仕事の本質について学ぶことができたからです。社会福祉士国家資格に挑戦しようと思えたのも、切磋琢磨し合える仲間の存在が大きいです。就職か大学進学か、もし迷っている人がいたら、ぜひ大学進学をおすすめしたいですね。発見と成長を楽しくくり返すことができ、その結果、きっと自分の世界がすごく広がりますよ。

西田 朱里さん

プロフィール

社会学部 コミュニティデザイン学科 第4学年

深木 萌々香 さん

京都府・京都府立京都すばる高校卒

出身高校に社会学部の指定校推薦枠があることを知り、カリキュラムやキャンパスの雰囲気を確かめたうえで進学を決めた。大学生活では学業だけでなく、ボランティア活動やアルバイトなどにも力を注ぎ、充実した日々を過ごしている。