高校の頃から政治や地域社会について興味があり、法学部への進学も考えていましたが、大谷大学の社会学部は座学中心ではなく、フィールドワークを多く取り入れていることを知り、オープンキャンパスに参加。 学部説明や模擬講義に参加するうちに「コミュニティデザイン学科に入学して、志藤ゼミに入りたい!」と心に決めて臨んだAO入試。人とコミュニケーションをとることが好きで、入学試験でのグループワークやプレゼンテーションはとても楽しかったことを覚えています。

やりたかったことは全部できた 

入学前に思い描いていたとおり、これまで「やりたかったことは全部できた」と話す井上さん。志藤ゼミが取り組む「南丹市美山町平屋地区と大谷大学の学生との交流活動」では、地域の抱えている課題調査のため、紙面アンケートに加え、地域の方への聞き取り調査を行いました。直接、話すことで聞きだせたことも多くあり、人と人とのコミュニケーションの大切さを実感する機会となりました。
また、現地の社会福祉協議会の会議や、地域の夏まつりにも参加させていただきました。地域の方と「濃い付き合い」をすることができるのも、大谷大学ならではの取り組みだと感じています。

学生主体の活動によるビール造りへの取り組み

「中川学区の暮らし再発見プロジェクト」においては、2019年度からNPO法人HEROSさんの協力のもと、「まんま茶®」を活用したビール造りが始まりました。お茶の収穫から始まり、茶葉の選別作業の後、蒸す・煎るなどの工程作業はもちろん、販売促進のためのチラシ作り、ビール瓶へのラベル貼りも志藤ゼミの学生が主体となって行います。出来た茶葉はHEROSさんへ引き渡し、2020年2月には「京都・中川まんまビーア!」が完成しました。
メディア向けの完成発表会にも参加させていただき、ビール造りへの取り組みをPRすることができました。

コロナ禍による活動の制限の中にも気づきがあった

コロナ禍によりチラシを配布するなどの広報活動ができない中、これまでInstagramやFacebook等のSNSを通じてビール販売のPRをしてきましたが、「バラバラの情報発信」をしていたことに気づき、広報活動方針を見直しました。そこで志藤ゼミの「ビール班」では、専用WEBサイトを設置して情報を集約し、SNSで投稿数を増やすことで、効果的な情報発信を行うことにしました。
ビールの販売場所についても学生同士で知恵を出し合って、話し合っています。ある飲食店には、販売してもらえるよう交渉する予定をしています。ビール販売のPRと並行して中川学区自体のPRも必要だと考えています。
第3弾の販売となるまんまビーアは、8月中に茶葉を収穫し、2021年11月販売を予定しています。パンフレットやチラシ、ラベルもリニューアルして広報活動を行います。多くの方に手に取ってもらい、中川学区のことをもっと知ってもらうきっかけにもなってほしいと思います。

PROFILEプロフィール

  • 井上 詩菜

    社会学部コミュニティデザイン学科 第3学年

    いのうえ しいな
    人とのコミュニケーションが好きで、オープンキャンパス参加をきっかけに大谷大学で学ぶことを決意。これまで学んだことを生かすべく、地方公務員や営業職などの就職も視野に入れ、今後のキャリアデザインを模索中。