2024年度公募制推薦入試[専願制]
合格者対象に入学前教育プログラムとしてフィールドワークを実施

3月26日(火)~27日(水)、2024年度から新設した公募制推薦入試[専願制]合格者対象に、入学前教育プログラムの一環として比叡山にてフィールドワークを実施しました。
公募制推薦入試[専願制]は、高校と大学の学びを“接続”するためにデザインされた新コンセプトでの入学試験制度です。この制度での入学前教育プログラムでは、合格者全員が入学前に大学の授業である「探究基礎演習」を受講し、大谷大学の理念と大学での学びの基礎を経験することにより、高校教育から大学教育へのスムーズな接続を目指しています。
受講生は1月から3月にかけてオンライン形式で比叡山やフィールドワークの技法等を事前に学び、今回のフィールドワークに臨みました。
CONTENTS
授業内容
第1回「探究基礎演習」/Web・リアルタイム
オリエンテーション(1/16 18:00~19:00)
- プログラムの趣旨説明
- 授業の流れ説明
オンデマンド講義(第2~6回授業)の受講の仕方
授業資料の確認方法、課題の提出方法(OTANI UNIPAの機能説明)
フィールドワーク(3/26・27)の進め方とテーマ紹介 - グループワーク
- 質疑応答
第2回~第6回「探究基礎演習」/Web・オンデマンド
第2回 | 予講:大学活用法 | 1/23配信 |
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第3回 | 大谷大学の学びの全体像について | 2/6配信 |
第4回 | 事前学習:比叡山の由来について | 2/20配信 |
第5階 | 事前学習:比叡山の諸堂と親鸞について | 3/5配信 |
第6回 | 事前学習:フィールドワーク技法について | 3/19配信 |
第7回~第16回「探究基礎演習」/ 1泊2日宿泊研修
1日目(3/26)
- 事前学習
- フィールドワーク(比叡山延暦寺)
- 事後学習
2日目(3/27)
- 報告会準備
- 報告会
フィールドワークの様子
1日目(3/26)
1.事前学習

受講生は本部キャンパスに集合後、スクールバスで湖西キャンパスセミナーハウスに移動してプログラムがスタートしました。
1班3~4名とファシリテーター役の教員1名で10班のグループに分かれてフィールドワークの事前学習に取り組みました。このプログラムでは、まず「問い」を立て、フィールドワークを通じて情報を収集して検証するという大学での学びのプロセスを体験することを目標としています。担当教員の指導のもと、比叡山延暦寺でのフィールドワークを想定して、各グループで「問い」を設定しました。
2.フィールドワーク(比叡山延暦寺)

事前学習で各グループの「問い」を設定した後、セミナーハウスで昼食をとり、スクールバスで比叡山延暦寺に移動しました。
参拝者入り口から入場し、大講堂、根本中堂のある東塔エリアでフィールドワークを実施しました。グループで立てた問いを検証するため、観光客にインタビューをしたり、参拝する人たちの様子を観察しました。担当教員からのテーマに沿ったレクチャーに熱心にメモを取りながら説明に耳を傾けました。根本中堂が修復中でしたので、文化財の修復の様子も見学することができました。
3.事後学習

フィールドワーク終了後セミナーハウスに戻り、事後学習を行いました。
事後学習では大学での学びの基礎となる思考方法について説明があり、ブレインストーミングやKJ法等の考えや発想をまとめる手法を学びました。そしてフィールドワークで収集した情報をもとに、実際にKJ法で発想をまとめていく実習に入りました。まず各自がキーワード形式でメモを付箋に書き出し、グループで意見を出し合って分類していきました。他の人の発想と自分との違いや、様々な視点の整理などを実感的に学びました。
1日目のプログラム終了後は、湖西キャンパスセミナーハウスのテラスでバーベキューを楽しみ、担当教員や受講生同士で交流を深めました。
2日目(3/27)
1.報告会準備

プログラム2日目は、グループ発表の準備を行いました。グループで意見交換を行ってまとめた内容を、今度は他の多くの人に理解してもらえるように工夫することが課題です。午後からのプレゼンテーションを想定してグループで話し合って準備を進めました。
どうしたらわかりやすいか、どんな質問が想定されるのかなどを考え、模造紙に分類した付箋を貼り付け、カラーのマジックで標題を記載してわかりやすい配置を工夫しました。また、誰がどのような内容を発表するかといった役割分担についても相談しました。
2.報告会

午後からのポスター発表では、発表者と聴取者とを分け、各自のグループでの発表と、他のグループの発表を聞いて理解することの両方を経験しました。他のグループの発表を聞いてまわりながらフィードバックのためのワークシートを作成しました。ワークシートをもとにグループごとにまとめと振り返りを行いました。
最後に、担当教員からの講評を行い、2日間にわたるプログラムを終了しました。受講生からは、「自分とは違う発想の意見を聞けるのは楽しかった」「意見をまとめるのはたいへんだったけれど、ポスターが完成したときは充実感があった」といった声があり、今後の大学での学びにつながるプログラムとなりました。
入学前教育プログラム「探究基礎演習」を終了して

第1回のWebによるオリエンテーション、第2回~第6回のオンデマンドの講義、そして今回実施した第7回~第16回の比叡山フィールドワークをもって「探究基礎演習」の授業を終了することができました。
この入学前教育プログラムは、入学前に大学の授業を経験してもらうことによって、高校教育から大学教育へのスムーズな接続を目指しています。受講生の取り組みを評価して、入学後に単位認定を行います。
受講生の皆さんにはこのプログラムの経験を今後の学生生活に活かしていただくことを願っています。
担当教員:11名
文学部 5名、社会学部 3名、教育学部 2名、国際学部 1名
お問い合わせ
【E-mail】nyushi-c@sec.otani.ac.jp
- 入学センター
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- TEL
- 075-411-8114
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- 住所
- 〒603-8143
京都市北区小山上総町