教員紹介
先生のA面・B面
「意味」を超えた先にある、言葉の力を解く
細部から世界を変える、泉鏡花という五感の迷宮

経験豊かな保育者から研究者へ転身。学生時代の海外ボランティア経験の中で見つけた「当たり前を疑う」視点が、他者理解を深める原点になりました。周囲の身近な人々とのふれあいが、私の活力の源になっています。
平塚 幸子
教育学部 教育学科 幼児教育コース 講師

A. 20年以上の保育者経験を踏まえ、乳幼児の人間関係の発達を研究しています。子どもたちは少しずつ友達との関わりを広げますが、初めから上手に関われるわけではありません。さまざまな経験を通し、人とのつながり方を学んでいきます。
A. 私は乳児期に見られる「かみつき」行動に着目し、研究を続けています。「かみつき」は困った行動と捉えられがちですが、その背景にはことばで気持ちを伝えられないもどかしさや発達段階、人との関係性などさまざまな要因があります。保育現場での調査を通し、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりや、保育者の関わり方を追究しています。
A. 保育者の関わり方や環境の工夫によって、子どもの姿が大きく変わる瞬間に出あえるとき、大きなやりがいを感じます。「困った行動」と捉えられがちな振る舞いも、背景にある思いや発達段階を理解することで視点も変わります。一人ひとりの異なる子どもに向きあい、「この行動はなぜだろう」と考え続けることで、新たな発見が生まれるのはこの研究のおもしろさです。
A. たとえば、おもちゃの取りあいやかみつきなどの場面でも、子どもに原因を求めるのではなく、環境を整えたり、保育者が子どもの気持ちを丁寧に受け止めると行動が変化することがあります。保育者の視点や関わり方を変えると、子どもの姿も変わるところに、この分野の大きな魅力を感じます。保護者の方も、お子さんを責めるのではなく、その行動の背景に目を向けていただくことが大切だと考えています。
A. 学生が大きく成長するのは、自ら子どもの姿を捉え、考えられるようになったときです。授業では多くの事例にふれ、「なぜこの行動をしたのだろう」「どんな関わりができるだろう」と深く考えます。最初は「困った子」と捉えた行動も、子どもの気持ちや環境に目を向けることで捉え方が変わり、子どもを理解する姿勢が育ちます。
A. 実習で子どもと関わった経験と授業での知識が結びついたとき、大きな成長を見せてくれます。自分のことばで子どもの姿を語り、保育について深く考えられるようになった学生を見ると、保育者としての第一歩を確かに踏み出したのだと実感します。その頼もしい姿は、とっても大きな喜びですね。
A. 休日はバレーボールや家族、友達との麻雀などでリフレッシュしています。何よりも、私にとって一番の元気の源は人とのつながりです。日頃関わっている人たちが笑顔で元気に過ごす姿に元気をもらい、自分のことばや関わりによって相手が前向きな気持ちになる瞬間には大きな喜びを感じます。「おもしろかった」「元気になった」と言ってもらえることが私の活力です。 保育や教育の仕事は人との関わりの中で成り立ちます。これからも周りとのつながりを大切にすることを心がけています。
A. 座右の銘は心理学者カール・ロジャース氏のことば「正そうとするな、わかろうとせよ」です。行動の背景にある思いや環境を理解しようとする姿勢は、日々の人との関わりや学生を指導するときも大切にしています。 また、失敗を恐れず挑戦を重ねる「七転び八起き」の精神も大切です。私自身、保育者から大学教員への道のりは試行錯誤の連続でしたが、経験を次に生かせば確かな学びになります。学生の皆さんにも失敗を恐れずさまざまなことに挑戦し、自分を成長させてほしいです。私がいま学生なら、今だからこそできることに積極的に挑戦し、その一つひとつの経験を精一杯楽しみたいと思います。


平塚 幸子 講師
教育学部 教育学科 幼児教育コース 講師
【専門分野】
乳幼児の人間関係
【研究領域・テーマ】
乳幼児の人間関係/保育/幼児教育/個と集団づくり