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誰もが「答え」を求め、悩み、苦しみ、迷いながら生きている現代社会。
私たちの多くは、「答え」にこそほんとうの価値があると信じ、「答え」が手に入らない虚しさを嘆いている。
しかし、絶対に正しい「答え」など、存在しない。
私たちに必要なのは、「答え」ではなく目の前にある現実と、
その奥にある真実を見据え、そこに「問い」を見出すこと。
「問い」が道を開き、前へと進む力を与える。
だから、私たちは ── 問い、続ける。
自分に、問う。
世界を俯瞰し、社会を見つめ、そして自分自身と向き合う。私にできることは何なのか。私はどう生きるべきなのか。私は何のために生きているのか。
なぜ、学ぶのか。私とは何なのか。ひととき、歩みを止めて、自らに問う。そこがきっと、始まりになる。
社会に、問う。
私たちの身近な社会に目を向けると、そこには多くの問題が山積している。多様性を重んじる流れもある反面、さまざまな差別や不平等は存在し続けている。格差と分断は広がる一方だ。人々が幸せに暮らすことができる、より良い社会とは、どうあるべきなのだろうか。
世界に、問う。
今世紀に入って20年以上が経ってもなお、この世界は争いに満ち、貧困や飢えに苦しむ人々は救われないままだ。なぜ、人は争い続けるのか。理不尽な暴力にさらされ、傷つけられる人々をなくすために、私たちにできることは何だろうか。力のあるものが、弱いものを蹂躙し、傷つけあう世界を変えることはできないのだろうか。
大谷大学での出会い・学びがあったから、今の自分が在る。自分とは何か?
卒業生は、今も、問い、続ける。