【研究領域・テーマ】 モビリティ/まちづくり/地域交通政策/コミュニティ
【社会学部】丹波篠山研究発表会にて「市長賞」を受賞(地域交通とモビリティプロジェクト)
2月22日(土)に丹波篠山市で開催された「第5回丹波篠山研究発表会」(主催:丹波篠山研究会、共催:丹波篠山市ほか)において、社会学部コミュニティデザイン学科第2学年の岡田紗奈さんの研究発表「公共交通の利用促進策としての「地域共創型MM」の提案:福住地区での取り組みから」が、丹波篠山市「市長賞」に選ばれました。
丹波篠山研究発表会は、丹波篠山をフィールドにした研究や実践活動を推進し、その知見を市民と共有する場です。毎年、市民や行政関係者、研究者、学生などさまざまな立場の人が集まり、多様なテーマについて研究報告を行っています。
社会学部の開講科目「プロジェクト研究実践」(担当教員:野村実講師)では、丹波篠山市において地域連携プロジェクト「地域交通とモビリティプロジェクト」に取り組んでいます。今年度は、オンデマンドバス「のるーと丹波篠山」の福住地区での運行開始にあたり、主な利用者となる高齢者の利用に関する不安や心理的障害を減らし、新しい公共交通機関として日々の生活に活用してもらえるよう行政や地区のまちづくり協議会と連携して乗車体験会などを実施しました。岡田さんは、プロジェクト活動で学んだことを踏まえ、独自の視点から活動成果をまとめました。
審査員を務められた堀井副市長からは「移動に関する問題は高齢者など誰もが関わる身近な問題であり、行政としても配車アプリなどデマンドバス導入のハードルを感じていた。住民と一緒になって課題に取り組んでくれたことに感謝する。また発表は、市として有意義な提案をいただいた」と評価を受けました。
発表の様子
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市長に提案内容を説明 -
副市長との記念撮影(授賞式)
【今回市長賞を受賞した岡田紗奈さんのコメント】
「1年間にわたり研究や活動の一環として地域での実地調査を行い、その成果をしっかりと地域に還元できたと感じています。今回の発表では、地域の方が自身の地域の公共交通に対する問題意識を持っていただけるように、丹波篠山市の現状を強調して伝えました。さらに地域の声を反映させた発表内容にするため、発表前日に行った市役所へのヒアリング調査結果を反映させるなどギリギリまで発表の調整を行いました。今回の研究発表会を通じて、市長や市議会議員、市民の方々にも直接報告することができ、一人でも多くの人に伝えられたと思っています。」
PROFILEプロフィール
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野村 実 講師 NOMURA Minoru
博士(社会学)