地域連携

駅ナカアートプロジェクト2022

プロジェクト概要

「KYOTO 駅ナカアートプロジェクト」は京都市内の芸術系大学が中心となり、大学生のアート作品で地下鉄駅構内などを装飾し、地下鉄を魅力的なものとして活性化する取り組みです。 活力ある京都のまちづくりをめざして2011年度に始まりました。2013年度から大学と地元企業が実行委員会を組織して実施しています。本年度も10の大学が参画しました。 大谷大学は、2016年度から地域連携の一環として参加しています。

2022年度活動報告

今回は、「京都を明るく元気に」が全体の統一テーマです。 展示場所は、北大路駅と鞍馬口駅の2駅です。
例年実施している北大路駅の構内では、大学最寄りの出入口から近い通路壁面に展示をしました。
「駅と街のコンテクスト」をテーマに、駅と街の歴史を見返せるような企画です。
 
LEDテープを使った駅ナカアートのロゴと昔の北大路駅とその周辺の様子の写真を掲示した、コンテクスト=コミュニケーションの基盤となる文化の共有度合です。街と駅の歴史を再認することで、自分たちが今どの地点にいるのかを見つめ直す展示としました。
昔の写真の展示には北大路駅の目の前にある写真店の堀口大学堂さまにご協力いただき、京都市の地下鉄にまつわる昔の写真をお貸しいただきました。
地下鉄の車両が、街の歴史を引っ張ってこれからも走り続けるイメージを提示し、駅と街の関係を表しました。

また、本年度は、鞍馬口駅の改札前の通路にも展示を行いました。 駅周辺は、神社やお寺だけでない上京らしい文化の蓄積を象徴するエリアです。展示した絵は、和歌の文言からAI技術を用いて出力された「AIアート」です。「題材となった和歌は、「百人一首」から紫式部の句と、その娘である大弐三位が詠った有馬山の句、そして、新元号「令和」のもととなった「万葉集」の歌三十二首の序文です。芸術系大学でない私たちにできることを考え、新しい技術にチャレンジしました。 これがアートであるかという問題を提起する意味も込め、現時点のAIで可能なことを提示しました。自然と人の関係をAIアートが描き表す不思議な展示となりました。

  • 2022年度も京都市長から表彰状をいただきました

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