地域連携

南丹市美山町平屋地区と大谷大学の学生との交流活動

プロジェクト概要

本プロジェクトでは、人口減少、高齢化の進む南丹市美山町平屋地区を対象に、生活実態と生活課題および住民による地域福祉活動を学ぶことを目的にしています。受け入れていただいているのは平屋地区地域福祉推進協議会、南丹市社会福祉協議会の皆様。主な活動内容としては、学生による高齢者宅等への訪問活動、平屋地区の高齢者との交流を目的とした「ふれあいカフェ」の開催、また、2018年度からは住民の外出・移動に関する調査、さらに2020年度からは買い物支援のために平屋地区地域福祉推進協議会が実施している「お出かけツアー」登録者へのアンケート調査などの調査研究を行っています。こうした活動は、過疎地域における具体的課題から学ぶ機会となり、各自の個人研究レポートや卒業論文につながっています。

2022年度 活動報告

昨年度は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け、規模を縮小して実施しましたが、本年度からは本格的に活動を再開することができました。しかし、高齢者サロンでの交流や福祉施設への聞き取り調査など予断を許さない状況には変わりはありません。地域の皆さまと大学の双方にとって、この状況下でどういった活動ができるかを慎重に議論した結果、2019年から平屋地区で取り組まれている「お出かけツアー」の支援を念頭に、①美山における外出支援や買い物支援の新たな取り組みへのインタビュー調査、②買い物アクセスなどに関する住民アンケートを実施しました。また、②各集落サロンへ参加し、コロナ禍などにより休止した住民福祉活動の再開のタイミングに苦慮したりしている状況を打開すべく、学生の持ち込み企画を行うなど交流を行いました。コロナ禍での「お出かけツアー」の活動の停止、日頃の外出機会の減少や子どもや孫などの訪問機会の減少、移動販売の縮小など、コロナ禍で生じた事態は多くの皆様に様々なダメージを与えており、心身の健康状態が危ぶまれる方もありました。地域福祉活動の再開と運営基盤の整備に努力しておられる現地活動者の皆様や社会福祉協議会の皆様との懇談会(10月22、23日)も実施し、課題の共有と今後に向けた活動の確認なども行うことができ、実り多い活動となりました。また、美山町内の福祉事業所やコロナ前に調査をした道の駅「タナセン」を運営する鶴ケ岡振興会への聞き取り調査を行い、コロナ前後での変化や地域の活動の様子などの現状把握を行いました。

なお、美山町での活動の様子は別途、報告書としてまとめています。閲覧を希望される方は、地域連携室までお問い合わせください。
2022年度の本事業は、南丹市学校提案型まちづくり活動交付金により実施しました。

採択実績

令和4年度「南丹市学校提案型まちづくり活動交付金」採択事業
令和3年度「南丹市学校提案型まちづくり活動交付金」採択事業

学生の声

社会学部コミュニティデザイン学科 第3学年 Y.T

美山では一泊二日で行けて勉強になることばかりでした。今年度後期は1回生も入ってこず、人数も限られていたけど2回生も積極的に参加してくれたので、スムーズに活動が進んだと思います。やって良かったこと、やらなくて後悔したことあるけど忙しく頑張ってよかったなと思います。

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