【社会学部】「京丹後ブルーオーシャンプロジェクト報告会」を実施(地域連携)
コミュニティデザイン学科が取り組む網野町海浜のプラゴミ調査・清掃活動
学生考案のごみ回収装置デモや地元住民とのビーチクリーンも開催

本学の社会学部コミュニティデザイン学科では、地域連携プロジェクトとして、2019年より京丹後市網野町の海浜に漂着するプラスチックの調査・清掃活動に取り組んでいます。
2月は季節風の影響で、国内に加え隣国からの漂着物が大量に流れ着くため、年間でもゴミの漂着量が多い時期となります。2月15日(土)にあるプロジェクト報告会では、市民が集う場所である八丁浜の海岸にて、参加者の皆様と学生たちが力を合わせてビーチクリーン活動を行ったあと、学生考案のごみ回収装置のデモンストレーションや活動成果の報告を実施します。
京丹後ブルーオーシャンプロジェクト報告会
- イベント概要
- プログラム
13:15 | 受付 |
---|---|
13:30 | イベントスタート |
13:40 | 小浜海岸へ移動 ビーチクリーン/海ごみ観察 |
14:10 | 海洋プラアップサイクル体験 |
14:40 | 京丹後海洋プラプロジェクト報告会(大谷大学/ごみの学校) |
15:30 | 終了 |
※当日は屋外でビーチクリーンなどを行います。
※汚れてもよい服装や寒くない服装でお越しください。
プロジェクト概要

海を漂うプラスチックごみは、世界規模で進行する深刻な環境汚染問題として関心が高く、その除去の方策に向けた基礎研究が進められています。日本では、特に日本海側の海岸において冬の季節風で掃き寄せられた大量のプラスチックごみが漂着し、大きな問題になっています。
京丹後市網野町の海岸においても、大量のプラスチックごみが漂着し、波に洗われることで細粒化し海浜砂にまみれています。名勝地であり天然記念物に指定されている琴引浜は、ごみの混入で砂が鳴かなくなる可能性が高く、地域の方々が積極的に清掃を進めてきました。
しかし、それ以外の浜では大量のごみが放置されたままです。地域課題・環境問題を解決するにあたって、海岸の清掃活動を行うとともに基礎調査を実施し、課題解決に向けた具体的方策を検討することを目的としています。
活動実績

京丹後市「夢まちづくり大学」事業や京都知恵産業創造の森の支援を得ながら、また様々な方の協力を得て、積極的にフィールドワークを実施しています。現地では、ビーチクリーン活動だけでなく、課題解決に向けた筋道をつけることが目的です。
継続的な基礎調査として、京丹後市の海岸におけるマイクロプラスチックの砂浜への混入状況の調査を行っています。また、砂浜中に混ざりこんだマイクロプラスチックの効率的な回収方法の確立に向けて、学生たちは試行錯誤して実証を重ねています。現地での活動経験は、学生たちにとって実践的な学びの機会となっています。
学生たちは、「砂の上を引っ張って歩くだけでゴミを巻き上げる装置」や、「発泡スチロールなどの微細なゴミを仕分ける装置」など、効率的にゴミを回収する装置の開発にも挑戦しています。これらで回収したゴミは、一度水に浸して仕分けるため塩水を洗い流すことができ、焼却場で燃やせるようになります。
また、本年度から新たに、株式会社ごみの学校と連携を開始し、丹後で回収したゴミの再資源化(アップサイクル)も試行しています。このように、最終的には、焼却効率の向上やアップサイクルなどの効果につながることを期待し、活動しています。