【大谷大学博物館】推し活は500年前に生まれていた!?
2025年度特別展「物語をつたえる絵とことば」開催
10月10日にはメディア向け内覧会実施
大谷大学(所在:京都市北区 学長:一楽 真)は、2025年10月11日(土)~11月29日(土)の期間、大谷大学博物館2025年度特別展「物語をつたえる絵とことば」を開催します(会期中に展示替えあり)。
特別展の開催に先駆け、2025年10月10日(金)に大谷大学 京都/本部キャンパス 響流館3Fマルチメディア演習室にて、メディア向け説明会および内覧会を実施いたします。
本展は、室町時代の絵巻、室町時代後期〜江戸時代前期の奈良絵本、そして江戸時代の絵入り版本へと“物語の表現の変化”を時系列で辿る構成です。貴族や寺院など限られた層に読まれていた物語が、やがて大衆へと開かれ、キャラクター中心の「推し」的な愛好が生まれていく、日本文化における「推し活の始まり」を実感いただけます。
特別展の開催に先駆け、2025年10月10日(金)に大谷大学 京都/本部キャンパス 響流館3Fマルチメディア演習室にて、メディア向け説明会および内覧会を実施いたします。
本展は、室町時代の絵巻、室町時代後期〜江戸時代前期の奈良絵本、そして江戸時代の絵入り版本へと“物語の表現の変化”を時系列で辿る構成です。貴族や寺院など限られた層に読まれていた物語が、やがて大衆へと開かれ、キャラクター中心の「推し」的な愛好が生まれていく、日本文化における「推し活の始まり」を実感いただけます。
物語の変遷と"推し活文化"の萌芽を示す希少作品を展示
鎌倉時代~室町時代の絵巻、室町後期~江戸前期の奈良絵本、そして江戸時代の絵入り版本へと移り変わる中で、物語は貴族や僧侶といった限られた層から、やがて庶民へと開かれていきました。その過程で、釈迦のような聖なる存在が人間的な感情を伴う姿で描かれるなど、物語は人々にとって身近で、共感を呼ぶ存在へと変化しました。さらに近世に入ると、主人公への思い入れやキャラクターへの愛着が「推し」とも言える形で膨らみ、現代の"推し活文化"につながる萌芽を見ることができます。
www.otani.ac.jp/events/tokubetuten25.html
www.otani.ac.jp/events/tokubetuten25.html
POINT1:登場人物の"キャラクター化"による推し活的楽しみ方
室町から江戸にかけて奈良絵本の増加とともに読者層が広がり、物語はより多様な人々に楽しまれるようになりました。そのなかで、釈迦や高僧といった聖なる存在が人間的な苦悩を抱える姿として描かれ、遠い存在が身近なキャラクターへと引き寄せられていきます。こうした変化は物語を人々の共感を呼ぶ装置へと変え、主人公に思い入れを寄せる読者も増えていきます。現代の推し活文化にも通じる萌芽が、この時代にすでに見えているのです。

POINT2:大谷大学博物館にしかない希少資料の公開
今回の企画展を準備する中で、ニューヨーク公共図書館本との比較により僚巻であることが確認された「日吉山王利生記絵巻」や、一点しか現存が確認されていない「胡蝶」の奈良絵本、「義経記」巻七をもとにしながらも、義経を英雄ではなく、自らの不運を嘆く悲劇的な人物として描いた他の伝本とは異なる特徴をもつ、"天下の孤本"「よしつねあづまくだり物語」など、いずれも大谷大学博物館にしか伝わらない極めて貴重な作品群を鑑賞できます。

【2025年度特別展「物語をつたえる絵とことば」概要】
会 期:2025年10月11日(土)~11月29日(土)
時 間:午前10時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:日曜日・月曜日・祝日
※10月13日(月)、10月26日(日)、11月3日(月)、11月9日(日)、11月23日(日)、11月24日(月)は開館
観覧料:一般・大学生:500円
場 所:大谷大学博物館(京都市北区小山上総町 大谷大学 響流館1F)
主 催:大谷大学博物館
後 援:京都府、京都府教育委員会、京都市、京都市教育委員会、エフエム京都
時 間:午前10時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:日曜日・月曜日・祝日
※10月13日(月)、10月26日(日)、11月3日(月)、11月9日(日)、11月23日(日)、11月24日(月)は開館
観覧料:一般・大学生:500円
場 所:大谷大学博物館(京都市北区小山上総町 大谷大学 響流館1F)
主 催:大谷大学博物館
後 援:京都府、京都府教育委員会、京都市、京都市教育委員会、エフエム京都
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よしつねあづまくだり物語 -
胡蝶
-
鉢かづき(奈良絵本) -
中将姫一代記(奈良絵本) -
破来頓等絵巻
【メディア向け内覧会 概要】
日 時 :2025年10月10日(金) 10:30~12:00(10:10~ 報道受付開始)
会 場 :大谷大学 京都/本部キャンパス 響流館3Fマルチメディア演習室(〒603-8143 京都市北区小山上総町)
登壇者 :佐藤 愛弓(大谷大学文学部文学科 教授)
内 容 :主催挨拶/メディア向け説明会/内覧会/個別取材
※当日は大谷大学 佐藤愛弓教授への個別取材が可能です。ご希望の媒体は予めフォームにご記入ください。
参加フォーム: forms.gle/agHSMC6SgULsCDST8 <〆切:10月9日(木)18:00>
会 場 :大谷大学 京都/本部キャンパス 響流館3Fマルチメディア演習室(〒603-8143 京都市北区小山上総町)
登壇者 :佐藤 愛弓(大谷大学文学部文学科 教授)
内 容 :主催挨拶/メディア向け説明会/内覧会/個別取材
※当日は大谷大学 佐藤愛弓教授への個別取材が可能です。ご希望の媒体は予めフォームにご記入ください。
参加フォーム: forms.gle/agHSMC6SgULsCDST8 <〆切:10月9日(木)18:00>
取材対象者

佐藤 愛弓(大谷大学文学部文学科 教授) 研究領域・テーマ/日本中世文学・説話文学・仏教文学
著書・論文
・『中世真言僧の言説と歴史認識』(勉誠出版)
・「比叡山内論義と大衆」
・「験者の肖像--余慶とその弟子たち--」
・「主体的に読ませる古典--謎解きとしての説話文学--」
・「学僧たちの説話-三修魔往生譚について-」
・「『真言伝』における神仏習合-山中で出会う美女-」
本件に関する問い合わせ先
企画・入試部 入学センター
住所: 603-8143 京都市北区小山上総町
TEL: 075-411-8114
FAX: 075-411-8160
E-mail: nyushi-c@sec.otani.ac.jp
住所: 603-8143 京都市北区小山上総町
TEL: 075-411-8114
FAX: 075-411-8160
E-mail: nyushi-c@sec.otani.ac.jp