大谷大学博物館 2022年度特別展
「仏法東帰—大仏開眼へのみち—」を開催

本学では、2022年10月11日(火)~11月28日(月)の期間、大谷大学博物館にて2022年度特別展「仏法東帰-大仏開眼へのみち-」を開催します。

大谷大学博物館は、真宗学・仏教学・歴史学・文学など世界的に貴重な典籍、考古遺物、民俗資料など約12,000点を所蔵。年4回の企画展と年1回の特別展を地域に広く公開し、文化財を間近でみることができる博物館です。

特別展では、「Ⅰ 大仏開眼」「Ⅱ 仏教公伝」「Ⅲ 聖徳太子信仰と聖武天皇」の三つのコーナーで、1270年前の東大寺の大仏開眼会、その起点となる1470年前の仏教公伝、そして大仏開眼を推し進めた聖武天皇の仏教信仰、とりわけ聖徳太子信仰について、国宝2件、重要文化財7件を含む作品で紹介します。

詳細、また取材等をご希望の場合は、添付のPDFをご確認ください。

特別展見どころ

2022年は、仏教公伝1470年、聖徳太子没後1400年、大仏開眼1270年という、日本古代仏教史にとって重要な出来事・人物の記念すべき年にあたります。

6世紀半ばに伝来した仏教は、単に外来宗教の伝来のみならず、それに伴う技術・知識は、わが国の国家形成に多大な影響を与えました。その200年後に仏教興隆の一つの頂点を迎えます。それが東大寺の大仏の完成でした。それを推進したのは聖武天皇その人でした。聖武天皇の仏教信仰への熱意は、天皇自身の信仰とともに、聖徳太子への尊崇とその継承者としての使命感が垣間見られます。

本展覧会では、日本仏教濫觴期の息吹とその意義を紹介します。

主要展示作品一例

※名称の頭に記載の数字は「出陳内容一覧」に対応

4-1 国宝『金光明最勝王経』巻第三 1巻

紫紙金字/奈良時代(8世紀)/奈良国立博物館

国分僧寺の塔に安置された国分寺経。天平13年(741)2月14日に下された聖武天皇の国分二寺建立詔により、国分僧寺の塔に金字の『金光明最勝王経』を安置することが命じられた。国分僧寺の寺号「金光明四天王護国之寺」は本経による。

16-1 国宝『日本書紀』巻第二十二 1巻

紙本墨書/平安時代(10~11世紀)/京都国立博物館

六国史の第一番目『日本書紀』の巻二十二。『日本書紀』は神代から持統天皇11年(697)8月までを編年体で記す歴史書。本品は推古天皇紀の最古写本。推古天皇2年(594)2月丙寅朔条には聖徳太子と蘇我馬子に三宝(仏法)の興隆を命じる詔を載せる。

記念講演会

「仏法東帰-大仏開眼へのみち-」

  • 講師:宮﨑健司(大谷大学博物館長/大谷大学文学部教授)
  • 日時:10月22日(土)14時~
  • 場所:大谷大学響流館3階 メディアホール

※聴講無料。聴講には事前に申込が必要です。 

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