真宗総合研究所東京分室 公開研究会
「仏典からいかに意味を抽出するか—仏典研究再考—」

INFORMATION

  • 日程
  • 時間

    14:00~16:00

  • 参加費
    無料(オンライン)※要事前参加申込(6月21日正午〆切)
  • オンライン(zoom)開催

  • 参加をご希望の方は以下の申込フォームよりお申し込みください

真宗総合研究所東京分室では、室長及びPD研究員による「宗教と社会」をテーマとした共同研究を行っています。本研究は、多様な価値観を内包する現代社会にて、社会における宗教の役割を問い直すことを目的としており、当該研究の活動の一環として、この度公開研究会を開催することといたしました。

真宗総合研究所東京分室は「宗教と社会の関係をめぐる総合的研究」という問いから出発し、今年度は「社会的なものとしての宗教」をサブテーマとし共同研究を展開しています。本研究会では、主に大乗経典を書写し受容した仏教徒の思想過程について議論を重ねます。さらに、この議論に「現代」という視点を加え、現代の仏教徒が大乗経典を書写し読誦し、そして経典から意味を抽出することの意義について理解を深めることを目的とします。

研究成果の蓄積により仏教がどのような変遷を経てきたのかわかりつつありますが、現在においてもなお釈尊滅後に創出された大乗仏教の起源を巡る問いに答えることは困難です。このため、主に大乗経典が用いられる日本において、大乗経典を釈尊が説いた仏説として受容することは、現代日本の宗教観とも深く関連する問題となっています。では、現在に大乗経典を読誦・書写し、意味を抽出し、そして信仰することにはどのような意義があるのでしょうか。このような問題に対し、大乗経典が仏説として受容されるようになった思想過程を問い直すことは、現代の宗教観を考える上で大いに示唆を与えるものになると考えられます。

近年、大乗仏教の起源を巡る問いに対して下田正弘先生は、エクリチュール性に着目し、書写技術の展開に伴って大乗経典が書かれたことから大乗教団が成立したという新説を提言されました。このような新知見を踏まえ、現代を生きる仏教徒が大乗経典を含む仏教経典を受容し信仰する意義を再考していきます。

みなさまのご参加をお待ちしております。

講師

下田 正弘(武蔵野大学教授・東京大学名誉教授)

コメンテーター

本多 弘之(親鸞仏教センター所長) 
  • 開催日時
    2024年6月24日(月)14:00-16:00
  • 場所
    オンライン(zoom)による開催
  • 参加費
    無料※要事前参加申込(6月21日正午〆切)
  • 内  容

    講師

    下田 正弘(武蔵野大学教授・東京大学名誉教授)
     

    コメンテーター

    本多 弘之(親鸞仏教センター所長)

  • 備  考
    • オンライン参加は会議アプリZOOMにてご参加いただきます。
      ※会議アプリZOOMは無料でご使用いただけますので、各自ダウンロードの上ご参加願います。
    • 参加をご希望の方は上記申込フォームよりお申込みください