真宗総合研究所東京分室 公開研究会
「赤ちゃんを失う悲しみと向き合う—医療・宗教・社会—」

INFORMATION

  • 日程
  • 時間

    13:30~16:40

  • 参加費
    無料(オンライン/対面)※要参加申込
  • 対面・オンライン(zoom)のハイブリッド開催

  • 参加をご希望の方は以下の申込フォームよりお申し込みください

真宗総合研究所東京分室では、室長及びPD研究員による「宗教と社会」をテーマとした共同研究を行っています。
本研究は、多様な価値観を内包する現代社会にて、社会における宗教の役割を問い直すことを目的としており、当該研究の活動の一環として、この度公開研究会を開催することといたしました。

 

戦後⽇本において、出産の場所は徐々に⾃宅から病院に移⾏しはじめました。
家と地域共同体によって⽀えられていた⾃宅出産の時代と違い、1960年代以降、病院や診療所といった施設での出産が中⼼になり、医学が習俗や儀礼に取って代わって妊娠・出産の場で主導権を握るようになってきました。
妊娠・出産は医学によってより安全なものとされてきた⼀⽅、必ずしも思い描いていたような妊娠や出産ができるわけではありません。⾼い安全性が期待されるがゆえに、その期待が裏切られたときの喪失感は⼤きなものとなります。
中でも周産期喪失と総称される流産、死産、⼈⼯妊娠中絶、新⽣児死亡などを含む妊娠・出産にまつわる喪失体験への対処と⽀援の必要性が認識されてきています。
⽇本においては2000年代から、地域で周産期喪失経験者へのサポートグループが成⽴しはじめ、周産期喪失経験者である⺟親や家族、医療従事者へのグリーフケアも注⽬されるようになってきました。
本研究会では、現代⽇本における胎児の⽣命観の変遷から出発し、周産期喪失に対するグリーフケアの取り組みについての理解を深めることを⽬的とします。
前近代における習俗や儀礼に⽀えられてきた領域から現代の医学を主とする領域に妊娠・出産の場が変化することに伴い、「宗教」の役割もまた変容しています。
妊娠・出産の場で活動する医療従事者、宗教的ケアを提供するチャプレン、サポートグループとの議論を通して、悲しみとの向き合い⽅を考えていきます。

 
みなさまのご参加をお待ちしております。
 

趣旨説明

陳 宣聿(大谷大学真宗総合研究所東京分室PD研究員)
 

発題1 「死産の家族と死児へのケアー宗教的ケアとしての数珠のプレゼント」

岩井 未来(龍谷大学大学院実践真宗学研究科教授・石井記念愛染附属愛染橋病院チャプレン)

発題2 「分かち合いの場で語られるご両親の想い」

蛭田 明子(湘南鎌倉医療大学看護学部看護学科教授/聖路加国際大学PCC事業天使の保護者ルカの会スタッフ)
 

コメント

白井 千晶(静岡大学人文社会科学部社会学科教授)
 

  • 開催日時
    2024年3月10日(日)13:30-16:40
  • 場所
    対面・オンライン(zoom)によるハイブリッド開催
  • 参加費
    無料(オンライン/対面)※要参加申込
  • 内  容
    趣旨説明
    陳 宣聿(大谷大学真宗総合研究所東京分室PD研究員)
    発題1 「死産の家族と死児へのケアー宗教的ケアとしての数珠のプレゼント」
    岩井 未来(龍谷大学大学院実践真宗学研究科教授・石井記念愛染附属愛染橋病院チャプレン)
    発題2 「分かち合いの場で語られるご両親の想い」
    蛭田 明子(湘南鎌倉医療大学看護学部看護学科教授/聖路加国際大学PCC事業天使の保護者ルカの会スタッフ)
    コメント
    白井 千晶(静岡大学人文社会科学部社会学科教授)
  • 備  考
    • オンライン参加は会議アプリZOOMにてご参加いただきます。
      ※会議アプリZOOMは無料でご使用いただけますので、各自ダウンロードの上ご参加願います。
    • 参加をご希望の方は上記申込フォームよりお申込みください