【専門分野】
図書館情報学/図書館司書資格
【研究領域・テーマ】
図書館情報学/学校図書館/メディア論

情報リテラシー必携社会
我々が接するメディアは、新聞や雑誌、テレビ、ラジオといった4大メディアと評されてきたオールドメディアと、インターネットやソーシャルメディアといったニューメディアに大別されることがある。ニューメディアは特に即時性や双方向性での情報の受発信が特徴として挙げられる。そして、誰もが情報を発信できる環境下であるため、レアな情報までもが手に入りやすく、恩恵を受けることも多い。
ニューメディアから生み出されるコンテンツは「あなたへのおススメ」として我々に興味関心のある情報を案内してくれるので便利である。しかし、その案内は利用者一人一人の検索履歴やクリック履歴から分析され、各人に最適化された代物なのである。我々はいつの間にか「泡」の中で窒息していることにも気が付かない有様である。また、ソーシャルメディア上では、自身と似た興味関心をもつ他者をフォローすることが多く、同志が集まりやすくなる。そして、自身の発した声は「残響室」で増幅され、非常に居心地が良い環境を作り上げてくれる。我々の敵はそこには存在しない。
一方のオールドメディアは安寧の地かといえばそうでも無い。湾岸戦争での「油まみれの水鳥」や「ナイラ証言」を忘れてはならない。また、最近では偏向報道に嫌気が差す人々のコメントも散見される。
ノーム・チョムスキーの「メディアとは常に誰かにコントロールされたものである」という見解を頭の片隅に置きつつ新旧メディアと対峙しなくてはならない。大量の情報が生み出され、溢れ流れ出す現代社会において、我々は常に情報リテラシーが求められる。情報リテラシーとは、数多ある情報を取捨選択し、理解し、正しく活用する能力を指す。その概念にはもちろんメディアリテラシーも包摂される。
いよいよ新学期。様々な授業や体験を通じて、情報を鵜呑みにすることなく、批判的に捉える能力を培っていこう。
ニューメディアから生み出されるコンテンツは「あなたへのおススメ」として我々に興味関心のある情報を案内してくれるので便利である。しかし、その案内は利用者一人一人の検索履歴やクリック履歴から分析され、各人に最適化された代物なのである。我々はいつの間にか「泡」の中で窒息していることにも気が付かない有様である。また、ソーシャルメディア上では、自身と似た興味関心をもつ他者をフォローすることが多く、同志が集まりやすくなる。そして、自身の発した声は「残響室」で増幅され、非常に居心地が良い環境を作り上げてくれる。我々の敵はそこには存在しない。
一方のオールドメディアは安寧の地かといえばそうでも無い。湾岸戦争での「油まみれの水鳥」や「ナイラ証言」を忘れてはならない。また、最近では偏向報道に嫌気が差す人々のコメントも散見される。
ノーム・チョムスキーの「メディアとは常に誰かにコントロールされたものである」という見解を頭の片隅に置きつつ新旧メディアと対峙しなくてはならない。大量の情報が生み出され、溢れ流れ出す現代社会において、我々は常に情報リテラシーが求められる。情報リテラシーとは、数多ある情報を取捨選択し、理解し、正しく活用する能力を指す。その概念にはもちろんメディアリテラシーも包摂される。
いよいよ新学期。様々な授業や体験を通じて、情報を鵜呑みにすることなく、批判的に捉える能力を培っていこう。
PROFILEプロフィール
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川瀬 綾子 講師