2024年度親鸞聖人御誕生会 厳修

6月1日(土)午前10時より、本学講堂において「2024年度親鸞聖人御誕生会」を執り行いました。
開式後は、仏教讃歌の後、学長の調声のもと全員で『正信偈』を唱和しました。その後、学長挨拶に続き、天岸浄圓 氏(浄土真宗本願寺派 学校法人 行信教校 行信仏教学院 校長)による記念講演を拝聴しました。
「学長挨拶」及び「記念講演」の概要を、以下のとおりご紹介します。
学長挨拶

学長は、「親鸞聖人御誕生会は、親鸞聖人がこの世にお生まれになったことが私にとってどういう意味があるのかを確かめる大切な日である。また、本学は親鸞聖人の著作である教行信証から「帰命盡十方無碍光如来」という10字の名号を石に刻んで本尊としており、これは、盡十方無碍光如来に帰命せよという呼びかけである。親鸞聖人の御誕生会をご縁として、あなたは何を大切に生きているのか、本当に大切なものに出会っているのかということを問い返す日にしていただきたい」と述べました。
記念講演
浄土真宗の開宗
天岸 淨圓 氏(浄土真宗本願寺派 学校法人 行信教校 行信仏教学院 校長)

天岸先生は、「私たちは浄土真宗として、親鸞聖人を宗祖とお呼びしているが、親鸞聖人ご自身は、浄土真宗の宗祖は法然聖人でいらっしゃるという主張を各所に残している。正信偈の一句に、「本師源空は仏教に明らかにして」とあり、源空(法然聖人)という方こそお釈迦様の本意を明らかにしてくださったお方であり、もっと言えば、法然聖人というお方以外に仏教を明らかに認識されていなかったという思いで、「明らかにして」という言葉を用いられたのではないか」と述べられました。
最後に、法然聖人とご縁を結び阿弥陀仏の御心をお伝えくださった親鸞聖人が、浄土真宗として宗教の在り方を確立されたことの重大さについてご教示いただきました。
宗祖親鸞聖人のご誕生は4月1日とされていますが、本学では毎年5月下旬から6月上旬に執り行っています。
【総務課】