国際学部 温秋穎 助教がアジア太平洋フォーラム・淡路会議「第23回アジア太平洋研究賞本賞」受賞

国際学部 温秋穎 助教が、アジア太平洋フォーラム・淡路会議「第23回アジア太平洋研究賞本賞」を受賞しました。受賞論文は「<声>の中国語受容の文化史研究」ーもう一つの教養語をもとめた近代日本」です。
同論文は、「近代日本の「教養」のあり方を問いつつ、近代日本のアカデミズムの問題点、従来の中国語学史の課題など、多くの対象にまつわる問題を解きほぐそうとしている。1930年代から1960年代の戦前戦後を越境する「貫戦史」の視点に立ち、日中関係史が劇的に変化した時代背景にも配慮しながら、極めて示唆に富む記述にあふれている。学問的、実用的な意味での「教養」としての中国語が、さまざまな葛藤の中で1960年代までに形成されていく姿を描き出すことに成功しており、アジア太平洋研究賞に値する優れた論文である」と評価されました。
「アジア太平洋研究賞」は、日本の大学で学んだ日本人及び留学生等が執筆したアジア太平洋地域に関する人文・社会科学領域の優れた博士論文を顕彰するため、2001年に創設されました。2024年8月1日に開催された「第25回 アジア太平洋フォーラム・淡路会議」において授賞式が行われました。