2024年度開学記念式典並びに初代学長清沢満之謝徳法要 厳修

勤行の様子
勤行の様子

10月12日(土)午前10時より、本学講堂において「2024年度開学記念式典並びに初代学長清沢満之謝徳法要」を執り行いました。

開式後は、仏教讃歌の後、学長の調声のもと全員で『正信偈』を唱和しました。その後、学長挨拶に続き、植木朝子 氏(同志社大学 教授)による記念講演を拝聴しました。

「学長挨拶」及び「記念講演」の概要を、以下のとおりご紹介します。

学長挨拶

一楽学長による挨拶
一楽学長による挨拶

一楽学長は、「本日は、大谷大学がどのような願いで開かれたのかを改めて確かめる大切な日である。1901年に東京の巣鴨にて開校し、初代学長の清沢満之先生は開校の辞のなかで、「本学は他の学校とは異なりまして宗教学校なること、ことに仏教の中において浄土真宗の学場である」と述べられている。それは、特定の宗教を勉強するというわけではなく、親鸞聖人の言葉によれば、真宗というのは、「まことのむね」「本当の拠りどころ」という意味である。どのような状況でも私たちの生きていくための拠りどころは何であるのかを尋ねてほしいという意味が込められている。皆さんには、何を大切に生き、どういう方向に向かって進んでいくのかということを見出していただけることを願っている」と挨拶しました。

記念講演

私立大学のダイバーシティ推進

植木 朝子 氏(同志社大学 教授)

植木先生による記念講演
植木先生による記念講演

植木先生は、私立大学におけるダイバーシティ推進について、同志社大学の取り組みをご紹介されながら、「新型コロナウイルス感染症拡大という未曽有の事態を経験し、これまで以上に柔軟性を持ち、新たな価値観のもとで未来の在り方を模索する必要がある。そして、複雑で不透明な時代を生き抜くためには、多様な価値観を理解し、その違いを新たな創造へと導く力が求められる。そのために重要なのは、ダイバーシティの推進である」と述べられました。

また、「私立大学は各々建学の精神や歴史、伝統、文化などをふまえた独自のダイバーシティ推進モデルを構築して推進していき、社会に発信することで、ダイバーシティ推進に向けて大きく貢献できるのではないか」と見解を述べ、講演を締めくくられました。