<大谷大学博物館2026年度特別展>
【国宝金印・幻の朱印/国難に祈りで抗った大蔵経】
一見難解な“文字”が語る、東アジアの歴史ドラマ
2026年度特別展『摺る・捺す・写す—文字の諸相—』
メディア向け説明会&内覧会開催

【特別展開催期間】2026年10月10日(土)~11月28日(土)
【日時】2026年10月9日(金)10:30~12:00(10:10~報道受付開始)
【場所】大谷大学京都/本部キャンパス響流館(こうるかん)3Fマルチメディア演習室
【参加フォーム】〆切:10月8日(木)18:00
【参加フォーム】forms.gle/JzDBiXyr2nk8j1HbA
大谷大学(所在:京都市北区 学長:木越康)は、2026年10月10日(土)より、特別展『摺(す)る・捺(お)す・写す—文字の諸相—』を開催します。特別展の開催に先駆け、10月9日(金)にメディア向け説明会および内覧会を開催いたします。本展は、東アジアの漢字文化圏における「文字」の表現技法を、「摺る(印刷)」「捺す(印章)」「写す(拓本・写経)」という3つの視点から紐解く特別展です。
一見すると難解で馴染みの薄い経典や拓本ですが、その背後には時々の社会情勢や、人びとの信仰のあり方、為政者の政治的意図などがありました。同じ内容の資料でも並べてみてみると異なる個性や成立の経緯が見えてきます。一つひとつの作品の背景にある歴史のストーリーを鮮やかに浮かび上がらせます。 
  • 化度寺故僧邕禅師舎利塔銘(宋拓)
    化度寺故僧邕禅師舎利塔銘(宋拓)
  • 駝鈕銅印「漢匈奴悪適尸逐王」印影
    駝鈕銅印「漢匈奴悪適尸逐王」印影
  • 駝鈕銅印「漢匈奴悪適尸逐王」
    駝鈕銅印「漢匈奴悪適尸逐王」
  • 馬鈕銅印「騎督之印」
    馬鈕銅印「騎督之印」

<実施概要>

■日時  2026年10月9日(金) 10:30~12:00(10:10~報道受付開始)
■会場  大谷大学京都/本部キャンパス響流館3Fマルチメディア演習室(〒603-8143 京都市北区小山上総町)
■登壇者 川端 泰幸(文学部歴史学科教授)
■内容     主催挨拶/メディア向け説明会/内覧会/個別取材
※当日は大谷大学 川端教授への個別取材が可能です。 個別に取材いただける場合は、参加フォームにご記入ください。 

取材ポイント

Phase1|「摺る」

武力ではなく“祈り”による防衛 —モンゴル襲来と高麗版大蔵経に込められた信仰

普曜経巻第一(東禅寺版)
普曜経巻第一(東禅寺版)

13世紀、蒙古軍(モンゴル軍)の圧倒的な侵攻という国難に直面した高麗(朝鮮半島)の第23代国王高宗は、強大な軍事力を擁する蒙古の侵攻に対し、国家事業として「大蔵経の開板(再雕)」を発願しました。武力ではなく、大蔵経を制作・刊行し、仏教の力を頼ることが、国家の命運を託す最後の拠り所だったのです。
展示される「高麗版大蔵経」の精緻な木版文字からは、極限状態の中で国を護ろうと抗った人々の切実な祈りと、仏教への信仰心が浮かび上がります。
【注目展示】No.1|普曜経巻第一(東禅寺版)、No.6|阿毘曇毘婆沙論巻第十五(高麗版)

Phase2|「捺す」

あの「国宝の金印」を実際に捺した印影と、 2.5cmの銅印が語る国際秩序

上 漢委奴国王印原鈐本 下 駝鈕銅印「漢匈奴悪適尸逐王」
上 漢委奴国王印原鈐本 下 駝鈕銅印「漢匈奴悪適尸逐王」

歴史の教科書でおなじみの国宝の金印「漢委奴国王」。本展では、その国宝指定の審査に携わった東洋学者・内藤湖南が、実際の金印に直接朱肉をつけて紙に捺した貴重な「原鈐本(内藤湖南鈐印)」を特別公開します。また、本展覧会の見どころの一つともいえる「中国古印コレクション」では、印上部の「つまみ(鈕)」にも注目します。例えば、北方の遊牧民族には「駱駝(らくだ)」の形をした駝鈕を授けるなど、相手の居住地域や身分に応じた細かな外交規定がありました。わずか2.5cm四方の極小の意匠から、中国の皇帝たちが築き上げた緻密な国際秩序を読み解きます。

【注目展示】No.11|駝鈕銅印「漢匈奴悪適尸逐王」、No.17|馬鈕銅印「帰趙候印」
      No.20|漢委奴国王印原鈐本(内藤湖南鈐印) ※内藤湖南が12通ほど鈐印(押印)したうちの1通で貴重な資料です。

Phase3|「写す」

失われた石碑・翻刻碑・原碑、それぞれの拓本の競演と、甦った文化財の公開

化度寺故僧邕禅師舎利塔銘拓本(宋拓)
化度寺故僧邕禅師舎利塔銘拓本(宋拓)

「写す(拓本)」のセクションでは、大谷大学所蔵の重要文化財「化度寺故僧邕禅師舎利塔銘(宋拓)」と、三井記念美術館所蔵の化度寺碑(宋拓)を並置する本格的な比較ができる展示を行います。同じ碑文の宋代の拓本でありながら、それぞれ異なる翻刻碑から採拓された「三井本」と、「大谷大学本」。同じ文字でありながら、線の鋭さや摩滅の跡が大きく異なり、歴史の痕跡を目で確かめることができます。さらに、(公財)住友財団の助成を受け、2年間の本格的な修理事業が完了した鎌倉時代の高僧・凝然の自筆「華厳十重唯識瑺鑑記(巻第一)」も、修復後大谷大学博物館にて初公開いたします。

【注目展示】No.27|化度寺故僧邕禅師舎利塔銘(宋拓)※指定文化財、
      No.28|化度寺碑(宋拓)
      No.30|信行禅師興教碑(宋拓) ※指定文化財、
      No.44|華厳十重唯識瑺鑑記卷第一

<取材対象者>

川端 泰幸教授
川端 泰幸教授

■川端 泰幸(大谷大学文学部歴史学科 教授・大谷大学博物館学芸員)
1976年和歌山県生まれ。大谷大学大学院文学研究科博士後期課程(仏教文化専攻)単位取得満期退学。博士(文学)。大谷大学助手を経て、2010年に大谷大学文学部歴史学科着任。専門は日本中世史。本願寺教団史。
【著書・論文】
『日本中世の地域社会と一揆-公と宗教の中世共同体』(法藏館、2007年)
「本願寺大坂退去の意義」(『大谷学報』第94巻第2号、2015年)
「「石山」合戦後の本願寺・一向一揆と信長の関係は?」(『本能寺の変と明智光秀』洋泉社、2016年)
「本願寺と鉄炮」(草野顕之編『本願寺教団と中近世社会』法藏館、2020年)

<留意事項>

<ご参加に関するお願い>
※関係者の映り込みに関しては個別に許可を取っていただきますようお願いいたします。

<取材留意事項>
※他媒体への転用はご遠慮ください。ご取材はこちらから事前にご案内をお送りした媒体に限らせていただきます。
※本イベントで撮影された映像・写真は本イベントの報道を目的とした使用に限らせていただきます。
※スチールエリアに関しましては、先着順にご案内いたします。
※ムービーエリアに関しましては、TV局/通信社(いずれもENG)を優先・先着でご案内させていただきます。
※メディアブリーフィングは本番10分前を予定しております(状況によっては変動する場合がございます)。
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