【総合研究室】助教と大学院生による「和綴じワークショップ」を開催
12月17日と12月19日に総合研究室(ワークショップルーム2)を会場として、「和綴じワークショップ」を開催し、2日間(同一内容)で合計11名の学生が参加しました。
本学の卒業研究・論文・修士論文は「和綴じ」で製本するのが伝統となっていましたが、近年は和綴じを必須とするゼミは減少傾向にあります。それでも一定数の学生が和綴じを希望しています。「論文作成の手引」(OTANI UNIVERSITY UNIVERSAL PASSPORT「公開資料」)に和綴じの方法が掲載されているものの、これまで和綴じをしたことのない学生にとっては、工程のひとつひとつが難しく感じられるようです。そのような背景をふまえて、卒業研究・論文を和綴じで提出予定の学生や、日本の伝統文化である和綴じを体験してみたい学生を対象に開催され、第3研究室に在席する下村優佳助教が企画したものです。当日は、下村助教に加えて各日に2名の大学院生が参加者へレクチャーを行いました。
2日間で、第1~4学年の歴史学科や真宗学科など複数の学科・学年から参加がありました。学生の参加動機は、「卒業論文を和綴じで提出したいと考えており、方法を学びに来た」「1度和綴じを体験してみたいと思っていたところ、ワークショップが開催されていたので参加した」とさまざまでした。参加者は好きなデザインの千代紙を選び、糸を通す作業に苦戦しながらも、楽しく和綴じを体験していました。実際に作成したのは「四ツ目綴じ」で、出来上がりサイズがA5相当のものです。卒業研究・論文の表紙そのものではありませんが、「綴じかた」というもっとも手間がかかり、初心者にとって難しい工程を学ぶ絶好の機会となりました。
企画した助教のコメント
参加された学生のみなさん、ありがとうございました。今回の「和綴じワークショップ」は、卒業研究・論文を和綴じで提出する学生だけでなく、少しでも和綴じという日本の伝統文化に触れてもらうきっかけになればと思い、開催しました。
【卒業研究・論文を和綴じで製本予定の学生のみなさんへ】
和紙など必要な品を購入することから始まり、表紙の製作、製本に至るまで時間がかかるため、時間に余裕をもって着手してください(できれば冬期期間中に)。今回参加が叶わなかった学生のみなさんも、もし製本についてわからないことがあれば、総合研究室(第3研究室)の助教まで気軽にお尋ねください。
和綴じワークショップ開催の様子
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12月17日開催の様子 -
12月19日開催の様子 -
完成した和綴じ本

