研究内容

日本中世において仏教がどのように人々に受容され、当時の地域社会や伝統文化に影響を与えたのかを研究しています。特に浄土真宗に焦点をあてて、北陸という地域をフィールドとして設定しながら、そこに居住する人々による生業や生活、信仰や思想の実態を明らかにすることを目的としています。顕著な事例として一向一揆の活動や、古くから根付いた白山信仰との関わりを取り上げるほか、近年は真宗内で制作された絵画資料(高僧先徳連坐像など)から、地域的・宗教的な相関関係の考察を進めています。

主な担当授業科目

歴史学基礎演習

所属学会

真宗連合学会/佛教史学会

経歴・活動歴

経歴

大谷大学大学院人文学研究科博士後期修了。博士(文学)。2025年大谷大学任期制助教着任。

活動歴

 大谷大学大学博物館調査員/同朋大学仏教文化研究所特別研究員/文化庁 非常勤調査員(防災)

主要論文

  • 中世加賀国における本願寺と在地勢力—「法」を中心として—
  • 越前真宗史の再考
  • 中世越前真宗史の研究—専海系三河門流を中心として—
  • 専海系三河門流における連坐像の依用とその展開—三門徒系の連坐像を事例として—

関連情報