大谷大学博物館 2025年度秋季企画展【実習生展併催】
2025年9月6日(土)~9月27日(土)開催
「大谷大学博物館の逸品 慈鎮和尚伝」

大谷大学(所在:京都市北区 学長:一楽真)は、2025年9月6日(土)~9月27日(土)の期間、大谷大学博物館にて2025年度秋季企画展「大谷大学博物館の逸品 慈鎮和尚伝(じちんかしょうでん)」を開催いたします。
本年の秋季企画展では「大谷大学博物館の逸品」として重要文化財『慈鎮和尚伝』を紹介します。鎌倉時代初期の天台僧である慈円(1155~1225)の伝記で、没後まもない時期に遺弟によって編さんされました。慈円は親鸞聖人の得度の師としても知られています。当館所蔵品は他の伝記に見られない慈円の修道生活の内容や周辺の様子が具体的に記されることから重要文化財に指定されたものです。内容とともに美しく書写された鎌倉時代の流麗な文字も注目いただければと思います。
また博物館学芸員資格の取得をめざす博物館学課程の実習生たちが、企画から展示までをおこなう「実習生展」も併催いたします。「京さんぽ~巡礼の今と昔~」は西国三十三所巡礼等の寺社をめぐる人びとの姿を、B班「黄道吉日—陰陽師の虚と実—」は様々な史料に描かれた陰陽師の姿をそれぞれ紹介しています。
▲『慈鎮和尚伝』(大谷大学博物館蔵)
▲『慈鎮和尚伝』(大谷大学博物館蔵)

見どころ紹介!

実習生展は、学芸員をめざして学んできた博物館学課程の受講生が、最終成果として実施するものです。
その努力と工夫の一端をご覧ください。

実習生展

主な展示品

  • A-5『御詠歌絵抄』
    A-5『御詠歌絵抄』
  • A-7『洛陽十二社霊験記』
    A-7『洛陽十二社霊験記』
  • A-8『都名所図会』
    A-8『都名所図会』
  • B-2『安倍晴明記』
    B-2『安倍晴明記』
  • B-8『今昔物語』
    B-8『今昔物語』
  • B-15「東西両京図」(山城名勝志図)(部分)
    B-15「東西両京図」(山城名勝志図)(部分)

「大谷大学博物館2025年度秋季企画展」開催概要

  • 展示会名:大谷大学博物館の逸品 慈鎮和尚伝(じちんかしょうでん)
  • 会期:2025年9月6日(土)~9月27日(土)
  • 開館時間:午前10時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
  • 休館日:日曜日・月曜日※ただし、9/7(日)、9/21(日)、9/22(月)は開館
  • 観覧料:無料
  • 場所:大谷大学博物館(京都市北区小山上総町大谷大学響流館1F)
   ※京都市営地下鉄烏丸線国際会館行「北大路」駅下車、6番出口すぐ
   ※市バス「北大路バスターミナル」、「下総町」、「烏丸北大路下車」

大谷大学博物館 概要

本学博物館は、真宗学・仏教学・歴史学・文学など世界的に貴重な典籍、考古遺物、民俗資料など約12,000点を所蔵。年4回の企画展と年1回の特別展を地域に広く公開し、文化財を間近でみることができる博物館です。
本学図書館が収蔵していた貴重資料および考古遺物や民俗資料などの文物を含む多様な資料の適切な保管と調査研究、1987年に開設された博物館学課程の充実化、生涯学習など社会的要請への対応などを目的に設置構想を策定し、2003年に開館しました。2023年度には、開館20周年を迎えました。

大谷大学 概要

大谷大学は、1665(寛文5)年の江戸時代、京都・東六条に創設された東本願寺の学寮をその前身としています。その後、いくたびかの変遷を経て、1901(明治34)年、近代的な大学として東京・巣鴨の地に開学。1913(大正2)年、現在の地に移転開設しました。
親鸞の仏教精神に基づき、“人材”ではなく“人物”の育成を目標とする学び「人間学」を教育・研究の根幹とし、広く一般社会へ開かれた大学として確かな歩みを続けています。2021(令和3)年には、近代化120周年を迎えました。