⼤⾕⼤学真宗総合研究所
【ベトナム初】⽇本仏教に関する本格的な書物
『⽇本仏教概説』を本学教員による著書で出版

⼤⾕⼤学(所在︓京都市北区)真宗総合研究所は、この度、ベトナム語による『⽇本仏教概説』をベトナムで出版いたしました。
この出版は、本学との学術協定先であるベトナム社会科学アカデミー宗教研究院との協定にもとづき、お互いの仏教を理解しあうためにそれぞれ⾃国の仏教を概説し、それを相⼿側の⾔葉に翻訳することから研究交流をはじめたもので、本書はその交流の最初の成果となります。
本論の内容は次の通りです。
1. 受容期の⽇本の仏教(宮﨑健司、名誉教授、歴史学)
2. 展開期の仏教(ロバート F. ローズ、名誉教授、仏教学)
3. ⼤成期(鎌倉時代)の⽇本仏教(織⽥顕祐、名誉教授、仏教学)
4. 普及期の⽇本仏教①─南北朝〜室町・戦国─(川端泰幸、准教授、歴史学)
5. 普及期の⽇本仏教②─近世─(平野寿則、教授、歴史学)
6. 近代以降の⽇本仏教(福島栄寿、教授、歴史学)
上記にあるように、本学の教員が和⽂原稿を準備し、ベトナム語に翻訳する作業を、嘱託研究員であるファン・ティ・トゥ・ヤーン先⽣(Phạm Thị Thu Giang ハノイ国家⼤学附属⼈⽂科学⼤学准教授)に担当いただきました。刊⾏にあたっては、ベトナムの読者を想定して協議を重ね、本学教員、留学⽣、卒業⽣、協定研究所、協定先教員などが⼀丸となって協⼒する中でこの度の出版となりました。また、この出版を記念した座談会(5⽉10⽇ハノイで開催)には50名程度の参加があるなど、ベトナム国内でも注⽬されています。ベトナムの仏学院で学ぶ若い僧侶たち、研究者はもちろんのこと、仏教に関⼼を持つ多くの読者に対して、本書が啓発的な役割を果たすことが願われる中での刊⾏となりました。