社会学部生が研究成果を発表【地域交通とモビリティプロジェクト】

本学社会学部の開講科目「プロジェクト研究実践Ⅰ」(担当教員:野村実講師)では、地域連携プロジェクト「地域交通とモビリティプロジェクト」に取り組んでいます。

12月17日(日)に受講生である第2学年の学生16名が龍谷大学深草キャンパスで開催された「第19回京都から発信する政策研究交流大会」(主催:公益財団法人 大学コンソーシアム京都)に、本学として初めて参加しました。

今回、テーマごとに4チーム(各4名)がエントリーし論文を提出したところ、見事に全チームが審査を通過して今回の発表に至りました。京丹後市に足を運び調査を行って得た知見から、地方部における交通政策やモビリティ、「共助」型のライドシェア、「買い物弱者」といった課題に対する政策提案を行いました。

発表の様子

  • モビリティチーム

    【テーマ】
    地方部における新モビリティの可能性-京丹後市の事例から地域とモビリティの将来像を考える

  • 交通政策チーム

    【テーマ】
    地方部における公共交通と自家用車の共存に向けて-京都府京丹後市の事例から-

  • 買い物アクセスチーム

    【テーマ】
    買い物弱者支援を通じたコミュニティ形成の方策

  • 共助交通チーム

    【テーマ】
    過疎地域における持続可能な共助交通のあり方-京丹後市「ささえ合い交通」の事例から-

発表した学生からは、「論文を作成する段階から大会で想定される質問を考えるところまで、チームで協力してやり遂げることができた」、「こういった発表の場が初めてだったので、言葉の定義や先行研究などを調べて、政策提言まで検討するのが難しかった」、などの感想が聞かれ、達成感を得た様子でした。また、「審査員からの質問を受けて、検討が足りていない箇所があることに気づけた」という声もあり、学生にとって今後の研究をより深めるヒントを得て、有意義な一日となりました。 

担当教員 野村実講師からのコメント

今年度から本プロジェクトがスタートしたこともあり、今回の政策研究交流大会へのエントリーは、やや挑戦的な試みでしたが、本番では学生たちが堂々とプレゼンテーションをしている様子を見て感銘を受けました。

今回の大会はあくまで通過点であり、今後は今回のプレゼンをもとに、フィールドワークでお世話になった方々や、大学外でご助言をいただいてきた方々への調査成果の還元を行っていく予定です。 また、今回は大会での賞の受賞はかないませんでしたが、大会終了後に「来年はあの舞台(表彰台)に上がりたい」と話す学生もおり、担当教員として引き続き、全力でサポートしていきたいと考えています。 

PROFILEプロフィール

  • 野村 実 講師 NOMURA Minoru

    博士(社会学)

    【研究領域・テーマ】 モビリティ/まちづくり/地域交通政策/コミュニティ