2023年度「大学報恩講並びに歴代講師謝徳法要」厳修

11月25日(土)午前10時より、本学講堂において大学報恩講並びに歴代講師謝徳法要を厳修しました。

宗祖親鸞聖人の御影と歴代講師軸が掲げられた講堂で、教職員・学生が出仕し、学長の調声のもと、『正信偈(真四句目下)』を唱和して報恩講を厳修した後、引き続き歴代講師謝徳法要では『佛説阿彌陀経』の読経の中、来賓をはじめ、教職員並びに学生の代表者が焼香しました。
勤行の様子

学長挨拶

一楽学長による挨拶

法要終了後、学長からの挨拶があり、「報恩講というのは、親鸞聖人の御命日を縁として、私たちの生き方や考え方を確かめさせていただく大切な日である。親鸞聖人御自身も、法然上人をはじめとする先達に大変恩を感じ、その恩に報いる一生を送られた人である。仏教が長らく続いてきた歴史に思いを致して、自らがどう生きるのか、どのようなものとしてこの一生を尽くしていくのかということを確かめてほしい」と述べました。

記念講演

  • 石橋義秀名誉教授による記念講演
  • 記念冊子

引き続き、石橋義秀本学名誉教授により、「大谷大学の伝統と展望について—多屋頼俊名誉教授を中心に-」の講題で記念講演が行われました。

今回の講演のために、『大谷大学の伝統を回顧する—多屋頼俊先生の学問業績を中心に—』を上梓され、その冊子を配付いただきました。(写真参照)
講演では、本学の名誉教授であられた多屋頼俊先生のご経歴、学問業績をご紹介され、多屋先生がどのように大谷大学の歴史に向き合われたのかをご説明いただきました。そして石橋先生は、「大谷大学は真宗大学として開学されたが、現在では学部も増え、従来の文学部のみの単科大学から総合大学へ発展した。しかし、どの学科を専攻しようとも、仏教の精神を体得しなければならない。そこに大谷大学の存在意義がある」と多屋先生のお言葉を紹介されました。
最後に、多屋先生が作詞された、本学の大学歌を独唱して講演を締めくくられました。

その後、学内食堂に会場を移してあずき粥のお斎がふるまわれ、参列の方々に召しあがっていただきました。   【総務課】

参考/歴代講師

講師職は、東本願寺(真宗大谷派)の教育機関である学寮における最高責任者でした。学寮長であると同時に、学頭として学事一切を司り、安居の本講を担当しました。学寮に初代講師職が置かれた正徳5年(1715)から明治40年(1907)に廃止されるまでの約190年間、講師職は27人を数え、これらの方々を、後の学階条例による講師と区別して歴代講師といいます。