大谷大学博物館 2022年度冬季企画展
「衆縁の募 斧斤の力 —幕末・明治東本願寺再建の歴史—」を開催

本学では、2023年1月17日(火)~2月18日(土)の期間、大谷大学博物館にて2022年度冬季企画展「衆縁(しゅえん)の募(つのり) 斧斤(ふぎん)の力(つとめ) —幕末・明治東本願寺再建(さいこん)の歴史—」を開催します。

今回の企画展では、大谷大学博物館が所蔵する1864年の禁門の変で主要な建物が焼失した真宗大谷派本山・東本願寺(京都市下京区)の再建事業史料50点をもとに、幕末・明治の再建のあゆみをたどります。世界最大級の伝統木造建築とされている宗祖親鸞の木像を安置する御影堂(ごえいどう)の再建に関わる資料なども展示。大事業を支えた門信徒たちの信仰の篤さと、近代日本における匠たちの技術の一端に触れることができる貴重な企画展となっています。

詳細、また取材等をご希望の場合は、添付のPDFをご確認ください。

見どころ

御影堂をはじめとする大伽藍の再建にかけた人びとの願いと匠の技

京都駅前に壮大な伽藍を擁する東本願寺は、真宗の本山であり正式名称を「真宗本廟(しんしゅうほんびょう)」といいます。広大な境内と荘厳な雰囲気をもつ東本願寺には、日々、全国各地の門信徒や観光客が参拝に訪れます。

わが国最大規模の伝統木造建築とされる御影堂をはじめとする諸建築は、重要文化財に指定されており、その規模と格式の高さが評価されています。

東本願寺は、1602年の創立以来、江戸時代を通じて4度もの火災に見舞われ、そのつど全国門信徒たちの信心の力によって再建という大事業が成し遂げられてきました。現在の建物は、元治元年(1864)の禁門の変(蛤御門の変)の戦火による焼失ののち、50年近い歳月をかけて再建されたものです。

主要展示作品一例

  • 阿弥陀堂南妻側面二百分之一縮図
    阿弥陀堂南妻側面二百分之一縮図
  • 御影堂御地築図(部分)
    御影堂御地築図(部分)