2022年度第1回“人権問題を共に考えよう”全学学習会を開催

 7月6日(水)18時より、大学講堂を会場に「2022年度第1回“人権問題を共に考えよう”全学学習会」を開催し、学生・教職員の方々合わせて192名にご参加いただきました。
 今回は、「部落問題の現在と過去」のご講題のもと、大阪人権博物館館長を務めておられる朝治武先生にご講演いただきました。
 ご講演では、被差別部落出身者という立場から、ご自身の経験や具体的な事例をもとに、日本社会を象徴する差別問題や、従来型の部落差別から現在起きている部落差別を幅広く取り上げ、部落問題をめぐる変化などについて、大変わかりやすくユーモアを交えてお話しいただきました。部落差別をなくすには、これらの問題を総合的にとらえ、無意識にあるものを意識化して、一人ひとりが自らの「差別意識」を見つめていくことが欠かせないということをお話されました。
  参加者のアンケートには、「差別は意識しないと気づかない潜在的な問題という言葉にドキッとさせられました。」「部落問題は昨今、表立ったものではなくなってきているが、まだまだ根深いものだと知った。正しい知識を持つことが差別をなくすことにつながるので、自分でももっと勉強していきたい。」「自分の中にある無意識な差別に気づき、考える。このことがとても重要だと改めて感じた。考えることで意識化することができ、行動や言葉が変わり、よりよい社会に繋げていけるのだと思った。」などの声があり、大変意義深い学習会となりました。
  • 人権問題学習会の様子
    人権問題学習会の様子
  • 講演会場の様子
    講演会場の様子