2022年4月 御命日勤行・講話 厳修

4月28日(木)10時40分より、4月の「親鸞聖人御命日勤行」を本学講堂において厳修しました。
勤行は、学長の調声のもと『正信偈』を唱和しました。

次に学生2名より感話をいただきました。

1人目の学生は、“私のBe Real”というテーマで、「大谷大学がなぜRealという言葉を選んだのかを確認しながら、あるべき社会、あるべき自分とは何かを大学で学んできた。それに加えて、就職活動を通して感じたことから、自分の軸をしっかり持ちながら他者の意見や考えを聞き、自分に足りないものは何かを常に考え、行動に移す、主体的かつ他者を思いやる心を忘れずにありたい」と話しました。

 2人目の学生は、“大谷大学での学び”というテーマで、「これまでの学びを振り返り、コロナ禍での実家のお寺の活動や祖母の死を通して、僧侶は単に儀式を執行するのみではなく、他者に寄り添うことが大切であると学ぶとともに、真宗の教えを基にどのように人に寄り添うことができるのかを目標として見出すことができた。大学生活の残り一年で、どのような姿の僧侶になりたいのか、今一度考えていきたい」と話しました。
  • 学生による感話の様子
続いて、本学の谷口奈青理教授から「人が人と出会うということ」と題する講話がなされました。
講話では、人と人とが出会い、関係を深めていく過程には、物理的な近さである「近接性」からはじまり、好みや性格等が似ている「類似性」、その共通点のなかで自分にないものを補完しあう「相補性」、相手を更によく知ることでより親しくなる「熟知性」など、人間と人間が出会い関係を築いていくプロセスについて心理学の観点から話がありました。最後に、「人は色々な側面があり見えない部分もある。そのうえでどのように人と関わっていくのかということが大切になってくる。そして大学は心が成長した段階で人と出会い、学びを深め、将来を考える大切な時間になる。様々な人と出会い、ご自身をさらに大きく育てていってほしい」と講話の最後を締めくくりました。
 
谷口奈青理教授による講話の様子
なお、新型コロナウイルスによる感染状況に鑑み、入場者を学生及び教職員の学内者のみに限定し、感染防止対策を講じた上で執り行いました。 
【総務課】