申し込み〆切:10月14日(木)
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真宗総合研究所東京分室 公開シンポジウム
「仏教と障害 障害者運動の歴史的展開と仏教から考える共生社会」
開催概要
このたび、大谷大学真宗総合研究所東京分室では、「仏教と障害—障害者運動の歴史的展開と仏教から考える共生社会—」と題するシンポジウムを、オンライン(Zoom)にて開催するはこびとなりました。
日本の仏教は古くから、社会福祉と強く結びついています。これは、大乗仏教が「利他」(他者の救済)を課題としており、また「あらゆる人々の平等」という視座を提示してきたからでありましょう。しかし仏教文献の中には、ある特定のマイノリティを差別するかのような記述が散見されることもあります。また仏教者が、そのような文献を根拠に、社会的差別を肯定・助長する発言をする例や、仏教者が行う「福祉」や「慈善」の実践に、差別性が内包されている例も見られました。
では、このような問題に対して現代日本の仏教では、どのような受け止めや実践が模索されているのでしょうか。特に2021年は、相模原市で起きた障害者施設殺傷事件から、ちょうど5年の節目に当たります。この事件は、優生思想や障害者差別等の問題が全く過去のものではないという事実を、日本社会に突き付けるものでした。しかしながら、「仏教と障害」の問題に関しては、世界的に障害の捉え方が大きく変化しているにもかかわらず、それを踏まえた仏教文献の再解釈などは、十分に進んでいないのが現状であると思われます。
そこで本シンポジウムでは、障害者運動の歴史的展開を振り返ると共に、相模原事件に象徴される障害者を取り巻く問題に対して、仏教が——特に浄土教が——いかに向き合い、誰もが平等に生きられる共生社会の在り方について考えていけるのかを、改めて問い直してみたいと思います。
具体的には、まず同志社大学准教授の廣野俊輔氏から、日本における障害者解放運動の歴史についてお話いただき、障害当事者が現在直面している課題をお示しいただきます。次に真宗大谷派大阪教区教化センター主任研究員の頼尊恒信氏からは、廣野氏の話を踏まえた上で、親鸞思想から考えられる共生社会の在り方についてお話いただきます。最後に臨床仏教研究所特任研究員の大河内大博氏からは、相模原事件ご遺族の手記やコメントを、仏教者としてどのように受け止めるべきかを、浄土宗の立場からお話いただきます。その後に真宗大谷派教学研究所研究員の難波教行氏から、それぞれのご発表についてコメントを頂戴する予定です。
開催日時
開催方法
※手話による通訳が付きます。
プログラム
14:05~14:20 開催趣旨説明
14:20~14:50 発題①:廣野俊輔氏(同志社大学)
「地域で共に生きるための運動—青い芝の会を中心に—」
14:50~15:00 休憩
15:00~15:30 発題②:頼尊恒信氏(真宗大谷派大阪教区教化センター)
「親鸞思想から考える共生社会のあり方について—障害者と共に生きる—」
15:30~16:00 発題③:大河内大博氏(臨床仏教研究所)
「相模原事件と仏教者の社会的責任—グリーフから紡がれた声が届く共生社会を目指して—」
16:00~16:10 休憩
16:10~16:30 コメント:難波教行氏(真宗大谷派教学研究所)
16:30~17:20 コメントへの応答&聴衆からの質疑
17:20~17:30 閉会の挨拶
司会:青柳英司(大谷大学真宗総合研究所PD研究員)
参加費
無料
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