2021年4月 御命日勤行・講話 厳修

御命日勤行・講話 厳修

4月28日(水)10時40分より、4月の「親鸞聖人御命日勤行」を本学講堂において厳修しました。
勤行は、学長の調声のもと『正信偈』をマスク着用のまま声を控えて唱和しました。

次に本学の学生2名より感話をいただきました

1人目の学生は、“私のBe Real”というテーマで、就職活動をする中で、「「真宗」を伝えることの難しさ」を感じ、「就職活動をしながら「真宗」を見つめ直す毎日です」と就職活動を通して「真宗」と向き合っている現状について話をしていただきました。

2人目の学生は、“大谷大学での学び”というテーマで、「この新型コロナウイルスによって、自分の思い通りになることだけが生きる意味なのか、日頃自分ではわからない自己のあり方を問われました」と、コロナ禍での学びについて話をしていただきました。 
  • 学生による感話の様子
    学生による感話の様子
続いて、本学の関口敏美教授からは「本との出会い —『赤毛のアン』と私—」と題する講話がなされました。講話では、まず『赤毛のアン』に関する書誌的な説明として、作品の紹介、著者L・M・モンゴメリ、主人公アン・シャーリー、アン・ブックスについて説明がありました。続いて、関口教授が『赤毛のアン』に小学校5年生の夏休みに初めて出会い、「主人公がいろいろな騒動を巻き起こし失敗する物語の面白さに夢中になった」こと、「『赤毛のアン』の影響を受けてお菓子作りや手芸にも取り組むようになり、世界が広がった」こと等、『赤毛のアン』の魅力とご自身の成長過程に受けた影響等について話をしていただきました。最後に、教育史の立場から見て「大学卒業後、中等教育機関の校長職についた主人公は当時としてはレアな事例だと思うが、結婚を機に仕事を辞めてしまうのはなぜだったのか。今後も『赤毛のアン』を読みながら、著者の意図を考えてみたい」と考察をして話を締めくくられました。
柴田みゆき教授による講話の様子
関口敏美教授による講話の様子
新型コロナウイルスによる感染状況に鑑み、入場者を学生及び教職員の学内者のみに限定して、規模を縮小して感染防止対策を講じた上で執り行いました。