2021年10月 御命日勤行・講話 厳修

10月28日(木)10時40分より、10月の「親鸞聖人御命日勤行」を本学講堂において厳修しました。
勤行は、学長の調声のもと『正信偈』をマスク着用のまま声を控えて唱和しました。

次に学生2名より感話をいただきました

1人目の学生は、“私のBe Real”というテーマで、「“私のBe Real”を考えるきっかけとなった二つの出来事がある。一つ目は、自灯学寮での2年間の学寮生活で、多くの学びがあり人間的な成長を得られたこと。二つ目は、幼少期の知り合いと20年ぶりに再会して、多くの人との繋がりの中で生きていると感じたことである。大学は、新たな知識を学ぶ場であると同時に、自分の過去や人生について見つめ直す期間でもあった。大学で得た知識・経験・出遇いを大切に、今後起こるであろう予想外の出来事に立ち向かっていきたい」と話をしていただきました。

2人目の学生は、“大谷大学での学び”というテーマで、「コロナ禍の2年間により、想い描いていた学生生活を送れなかったが、このような状況となったからこそ、人の大切さやありがたさを感じ、新たな繋がりも生まれた。4月からは、小学校教諭として大学での学び・経験を活かし、子どもたちに今を生きることの大切さを伝えるとともに、目の前の課題や困難に粘り強く立ち向かっていける子ども、支えてくれる仲間の存在に気づき大切にできる子どもを育てていきたい」と話をしていただきました。
  • 学生による感話の様子
続いて、本学の田中久美子教授からは「コロナ禍における学生のメンタルヘルス」と題する講話がなされました。講話では、心理学における青年期の位置付けやその時期の特性の説明に続き、オンライン授業の実施と学生生活充実度との関連性について紹介していただきました。そして、「どのような状況でも悩みながら動くことが大切で、自分と向き合うことから逃げず、一人になって考える時間を確保することが重要である。これは青年期に限った話ではなく、『自分とはどんな人間か』、一生かけて考え続けていく課題である」と示されました。最後に、「ストレス状況下で物事を固定して一面的に見がちな時こそ、大局的に物事を見るためのメタ認知が重要で、認知機能を高めるためにはマインドフルネスの活用も一つである」として講話を締めくくられました。
田中久美子教授による講話の様子
なお、新型コロナウイルスによる感染状況に鑑み、入場者を学生及び教職員の学内者のみに限定し、規模を縮小して感染防止対策を講じた上で執り行いました。 
【総務課】