2021年9月 御命日勤行・講話 厳修

9月28日(火)10時40分より、9月の「親鸞聖人御命日勤行」を本学講堂において厳修しました。
勤行は、学長の調声のもと『正信偈』をマスク着用のまま声を控えて唱和しました。

次に学生2名より感話をいただきました

1人目の学生は、“大谷大学での学び”というテーマで、「中学・高校と吹奏楽を通し、音楽を楽しむだけではなく文化のおもしろさを知った。また、アメリカのマーチングに日本の文化や音楽が組み込まれていることに触れ、文化の融合を体感した。その経験から文化について知りたいという気持ちを抱き、知ることを楽しむようになった。ただ学ぶだけでなく、大学において学んだことを発信できるようになりたいので、これからも自身の学びに真摯に向き合い深めていきたい」と話をしていただきました。


2人目の学生は、“私のBe Real”というテーマで、「小さな頃から引っ込み思案で、否定されることが怖く自身の意見を言えず、人前に立つことも避けてきた。夢であったフランスへの留学中もなかなか変わることはできなかったが、ある教員に、しっかりできているから自信を持って大丈夫と言われたことから、克服しようと少しずつ変わっていった。今回の感話もその一つで、人前で話すこと、意見を言うことを恐れず、相手の意見も尊重できるようになりたい」と話をしていただきました。

  • 学生による感話の様子
続いて、本学の武田和哉教授からは「アブラナ科植物と人間社会-栽培と育種、利活用の過去と現在、そして未来へ-」と題する講話がなされました。講話では、人間が古来より利活用してきた植物について、アブラナ科植物を例に、その歴史をご紹介いただきました。そのうえで、現在固有種が数多く絶滅しつつある状況を示し、栽培品種の多様性維持が必要であることを説明され、「生物である人間にとっても多様性は重要であり、社会性の高い生物である人間には、文化的・精神的・思想的にも多様性が求められるが、そのためには自己の存在を相対的に捉えるとともに、自己の特質や可能性を肯定することも大切である」とご教示いただきました。最後に、「植物・動物・人間いずれも地球という環境を共有して生活しており、生物や生態系の多様性は人間にとっても必要不可欠である」と考察をして講話を締めくくられました。
武田和哉教授による講話の様子
なお、新型コロナウイルスによる感染状況に鑑み、入場者を学生及び教職員の学内者のみに限定し、規模を縮小して感染防止対策を講じた上で執り行いました。  
【総務課】 

大谷大学奨学生証書授与式 挙行

9月の御命日勤行・講話に引き続き「奨学生証書授与式」が執り行われ、大谷大学育英奨学生50名【文学部27名、社会学部15名、教育学部8名】、大谷大学大学院修士課程育英奨学生8名、大谷大学大学院博士後期課程育英奨学生4名、大谷大学大学院博士後期課程外国人特別奨学生2名、大谷大学大学院外国人奨学生1名に対し、奨学生証書が授与されました。木越学長からは「学ぶということは、何かの役に立つだけでなく、生活の質を高めるという意味も持つ。一生学び続ける姿勢を大事にしてほしい」と、激励のメッセージが述べられました。

  • 奨学生証書授与式の様子
【学生支援課】