研究内容

介護などを担う子どもである「ヤングケアラー」とその家族の貧困について研究をしています。ケアは人間にとって不可欠ですが、一方で現状の社会では、一部の人たちばかりが担わされたり生活に制約を受けたりするという課題もあります。ヤングケアラーは、そのような社会の課題が子どもに現れたもので、家族の貧困にも大きく結びついています。この課題をどのように解消・緩和できるのかについて今後の研究を進めていきます。

主な担当授業科目

 社会福祉援助技術演習/コミュニティデザイン概論/社会福祉援助技術現場実習指導

所属学会

日本社会福祉学会/貧困研究会/社会政策学会

経歴・活動歴

1997年栃木県生まれ。北海道大学大学院教育学院博士後期課程修了、博士(教育学)。札幌国際大学短期大学部非常勤講師、日本学術振興会特別研究員などを経て、2025年4月より大谷大学社会学部任期制助教に着任。「子ども・若者ケアラーの声を届けようプロジェクト(YCARP)」共同発起人。社会福祉士。

主要論文

  • 「貧困下でケアを担う子どもの経験——貧困への認識・対処とケアから距離を置く選択肢の制約」
  • 「ケアを担う子どものケアの状況と学校生活における制約」
  • 「ケアをめぐる交渉において子どもが直面する制約の検討——A. Senの協調的対立概念を用いて」
  • 「イギリスのヤングケアラー研究は貧困をどのように議論してきたか」
  • 「ヤングケアラーをめぐる議論の構造——貧困の視点を中心に」

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