研究内容

親鸞の思想を主著『教行信証』の読解を通して研究しています。また、親鸞の思想がどのように伝えられ、表現されていったのかを真宗教学史として尋ねています。教えを伝える書物のあり方や、親鸞を宗祖とする真宗教団のあり方、そこから教えを受け止めた近世や近代の人々の営為を確かめ、現代の私たちに親鸞の教えがどのような意義をもつのかを考えています。

主な担当授業科目

 真宗学演習/真宗典籍研究/仏教文献基礎演習

所属学会

真宗教学学会/真宗連合学会/日本印度学仏教学会/日本宗教学会ほか

経歴・活動歴

1983年大阪府生まれ。大谷大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。大谷大学任期制助教、親鸞仏教センター研究員、大谷大学真宗総合研究所東京分室PD研究員、真宗大谷派教学研究所助手、同研究員を経て、2025年より現職。

主要著書・論文

共著

  • 真宗大谷派教学研究所編『曽我量深——生涯と思想』(東本願寺出版、2025年)

論文

  • 「『教行信証』「化身土巻」の『弁正論』引用について」
  • 「日本古写経『弁正論』と親鸞『教行信証』」
  • 「真宗教学史の転轍点——相伝教学批判たる香月院深励の還相回向論」
  • 「清沢満之と真宗の教法——倫理的宗教および俗諦をめぐって」
  • 「清沢満之と真宗大学(東京)の運営」
  • 「江戸期における坂東本『教行信証』の活用(上)(中)(下)(補遺)」