研究内容

「曲面」にはどんな形が有り得るかと問えば、例えば球面、あるいは浮き輪の表面など様々な形が思い浮かびますが、その全体像は分類がなされ完全に理解されています。同じことを次元を1つ上げて考えます。つまり、曲面の3次元バージョン(「3次元多様体」と呼びます)が考えられるのですが、その完全な分類はなされていません。そんな3次元多様体の「形」を探る研究をしています。特に「オープンブック分解」と呼ばれる構造を3次元多様体に与えることで見えてくる「形」に興味を持っています。

ゼミ紹介

算数で学ぶ内容を「数」「かたち」「対応」と大きく分けて、それぞれから注目するトピックを1つ定め、トピック毎に関連する数学分野の文献を参考にしながら背景にある数学体系への理解を深めていきます。私たちがよく知っている(と思っている)算数上の概念・技能を改めて見つめ直し、一度よく分からなくなったりして、最終的にはこれまでよりも深い理解を得る、という過程を繰り返すことを目指します。

主な担当授業科目

 小学校教育学演習/教科教育学1演習/初等科教育法(算数)/数学教育総論

所属学会

日本数学会

経歴・活動歴

1974年大阪府生まれ。神戸大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了。博士(理学)。立命館大学講師、群馬大学教育学部准教授を経て、2025年に大谷大学教育学部着任。

主要論文

  • 種数2の閉3次元多様体の無限族の構成, 群馬大学教育学部紀要 自然科学編 第64巻, pp.37-42, 2016, 五十嵐 良輔, 山本 亮介.
  • The geometric intersection number of simple closed curves on a surface and symplectic expansions of free groups, Topology and its Applications, 224, pp.48-59, 2017, Yamamoto, R.
  • 日食を理解・探求するためのSTEM教材の開発, 広島大学大学院教育学研究科紀要 第二部 第66号, pp.17-24, 2017, 寺垣内 政一, 北䑓 如法, 斎藤 敏夫, 山本 亮介.
  • 曲面上の閉曲線の単純性についての考察, 群馬大学教育学部紀要 自然科学編 第66巻, pp.13-22, 2018, 山本 亮介.
  • 見取り図が備えるべき要件の考察 —空間認識能力の育成を主眼として—, 群馬大学教育学部紀要 自然科学編 第73巻, pp.1-9, 2025, 山本 亮介, 澤田 麻衣子
  • Counting the number of connected components of multi-curves through corresponding permutations, Journal of Knot Theory and its Ramifications, https://doi.org/10.1142/S0218216524500573, 2025, Yaguchi, Y & Yamamoto, R.