研究内容

労働供給制約時代に突入した我が国の中小企業において、急速に進んでいるのが外国人材の雇用です。外国人材の雇用は、特に規模の小さな企業で急増しており、産業・雇用の面だけでなく、地域との共生という面でも、様々な課題が浮き彫りになっています。地域経済の重要な担い手である中小企業が、人材の多様性の増加に対しどのようなマネジメントを行うべきか、さらに、地域社会や行政はそれにどのように関わっていくべきなのかについて、調査研究を進めています。

ゼミ紹介

近年、職業キャリアや働き方の価値観が多様化していますが、社会人として必要な基礎力が「自分の考えを言語化し伝える」「他人の話をよく聞き理解する」であることは同じです。ゼミは、みなさんの視野を広げ、コミュニケーション力を高める場となります。教科書や参考書籍を用いて社会学の主要なテーマを横断的に学ぶだけでなく、ニュースや新聞、書籍等でいま話題になっている事柄について、社会学的な観点からゼミ生みんなで考えていきましょう。

主な担当授業科目

 社会学演習/社会科学基礎演習/経済と社会/地域社会論

所属学会

日本中小企業学会/日本地域政策学会/日本地方自治研究学会/日本計画行政学会

経歴・活動歴

1967年大阪府生まれ。佛教大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程修了。修士(社会学)。
大阪商業大学大学院地域政策学研究科地域経済政策専攻博士後期課程修了。博士(地域政策学)。民間企業勤務を経て地方自治体に入庁し、まちづくり・交通政策・地域産業政策等に携わる。2025年に大谷大学社会学部着任。

主要著書・論文

共著

  • 『AIR叢書第4号 ウィズコロナ時代の都市イノベーション』(清文社、2023年)

単著論文

  • 「外国人雇用中小企業における経営者行動と組織変革プロセス-修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を活用した探索的研究-」(『大阪商業大学論集』第17巻第3号、2022年)
  • 「外国人雇用中小企業におけるダイバーシティ・マネジメントの類型化-クラスター分析を用いた分類と事例分析-」(『大阪商業大学論集』第18巻第1号、2022年)
  • 「外国人雇用中小企業における競争優位性確立の規定要因」(『大阪商業大学論集』第18巻第3号、2023年)
  • 「外国人雇用中小企業におけるダイバーシティ・マネジメント-経営者行動と組織変革・企業活動との関係性に着目した定量的分析-」(『日本中小企業学会論集』第42巻、2023年)
  • 「基礎自治体による外国人雇用中小企業政策の方向性-尼崎市内中小企業における実証分析および政策的示唆-」(『地方自治研究』第38巻第2号、2023年)
  • 「労働供給制約時代における中小企業の外国人材育成と定着の取り組み-全国初特定技能2号認定者輩出企業の事例を中心に-」(『大阪商業大学論集』第20巻第1号、2024年)