吉田 雅昭 准教授 YOSHIDA Masaaki
- 専門分野
- 【国語科教育学/日本語学】
博士(文学)
【研究領域・テーマ】
国語教育の歴史・変遷/日本語文法/作品研究 など
研究内容
元々は日本語の方言や文法の研究から始めました。そこから、国語や言葉に関する教育の研究へと広がっています。現在は、日本における国語教育の変遷や、特に昭和前期頃の国語科教育の諸活動についての研究が主で、歴史的観点からの国語科の考察に取り組んでいます。また、国語科の教材や作品についても関心があり、漫画やアニメ作品をどのように捉えるかなども興味があります。
ゼミ紹介
国語科や国語教育、また、国語に関連する事柄について様々な視点から捉え、理解を深めていきます。各自が分析したいと考えるテーマを設定し、自分の問題意識を基に深めるスタイルです。自分自身が研究テーマについて感じる面白さや価値について、どれだけ深めていけるのかが、重要な点です。国語科の実践、教材だけでなく、子ども向け作品の研究なども含まれます。自分の関心を大切にし、それを研究としてまとめることが目標です。
主な担当授業科目
教育・心理学演習/小学校教育学演習/初等科教育法(国語)/教育・心理学特別研究/教科(国語)
所属学会
全国大学国語教育学会/日本語学会/日本方言研究会/日本文芸研究会/表現学会/日本国語教育学会/国語教育史学会/日本保育学会
経歴・活動歴
経歴
2010年 東北大学大学院文学研究科 修了
2013年 仙台青葉学院短期大学こども学科
2017年 帝塚山大学現代生活学部こども学科
2019年 帝塚山大学教育学部こども教育学科
2024年 大谷大学教育学部教育学科 着任
2013年 仙台青葉学院短期大学こども学科
2017年 帝塚山大学現代生活学部こども学科
2019年 帝塚山大学教育学部こども教育学科
2024年 大谷大学教育学部教育学科 着任
活動歴
言語系学会連合事務局委員(2022年度)
主要著書・論文
共著
- 『生活を伝える方言会話-宮城県気仙沼市・名取市方言-』ひつじ書房
論文
- 東北方言における文末表現形式「ケ」の用法
- 新潟市方言におけるテンスとアスペクト
- 新潟方言の文末詞「コテ(コッテ)について‐方言文末詞研究の意義‐
- 東北方言における基本的時間表現形式について‐形式の変化と文法体系との相関‐
- 新潟方言の文末詞「ネッカ」について
- 終助詞「ヨネ・ヨナ」の機能・意味について
- 新潟方言の文末詞「テ(バ)」について
- 青森県津軽方言地域における文末・接続表現「キャ」の用法
- 新潟方言の文末詞「(ン)サ」について
- テイル形の分析的考察
- 文末詞の役割
- 言語過程説における主観・客観問題
- 保育における領域「言葉」と教育論とのつながり‐フランクル教育論と「夜と霧」を通して‐
- 幼児教育における戦後の実践保育の位置づけについて‐保育における言葉・遊び・表現からの「口頭詩集ひなどり」「自由遊び」「伝えあいの絵画教室」の分析‐
- 日本語学と国語教育学との関わり‐柳田國男について‐
- 保育雑誌を通じた終戦直後の保育実践の考察‐領域「表現」「言葉」「健康」を中心に‐
- 時枝誠記における言語論と国語教育論との関わり
- 『戦後幼児教育・保育実践記録集』を用いた、戦後の保育実践に関する考察
- 時枝誠記「国語科学習指導要領試案」と文部省「学習指導要領国語科編(試案)」との関わりについて
- 幼稚園教育実習指導の効果的な方法について-学生の学びの報告から-
- 文末形式「っけ(ケ)」の機能と用法-モダリティと文末詞(終助詞)との関わり-
- 『口頭詩集ひなどり』の言葉と表現性-昭和中期の長野県の児童の方言・言語的特徴を中心に-
- 戦後における保育計画と実践の諸相—『戦後幼児教育・保育実践記録集』を用いて-
- 藤原与一の国語教育論における日本語学的視点について
- 時枝誠記と古田拡の論争について : 時枝国語教育論に対する実践的立場からの反応
- 時枝誠記の国語教育論の展開—『国語教育の方法』と『改稿国語教育の方法』について—
- 文学教育に関する奥田靖雄の主観主義批判について-日本語学的立場からの国語教育論-
- 藤原与一の初期国語教育論について-1930、40 年代の言説-
- 鈴木重幸の学校文法批判について-戦後文法教育をどう捉えるか-