研究内容

児童文化や子育て、保育の視点から、わらべうたやお話、絵本、人形劇等の児童文化財と子どもをつなげる方法や活動について関心があり、児童文化財の作品研究を進めています。特に子どもと関わる保育者は、子どもたちの身の回りにある児童文化財が、本当に子どものためになっているのか、大人の独りよがりになっていないのかを見極めることが重要で、子どもにとって心の糧となるような児童文化財を選択する感性が必要であると考えています。

ゼミ紹介

遊びや生活をはじめとする子どもが創り出す文化や子どもと大人が相互に創り出す文化、子どもをとりまく社会や環境にも目をむけ、幅広い視点から児童文化を捉えることを通して研究テーマを探ります。
地域の遊び場や子育て支援施設、保育現場等にも出かけていき、子どもや保護者の実際を知ることで体験的に学びます。

主な担当授業科目

幼児教育演習/実践体験活動演習(幼)/おおたに子育て支援演習/児童文化/幼児と言葉/保育内容(言葉)の理論と方法

所属学会

日本児童文学学会/絵本学会/日本保育学会

経歴・活動歴

大阪府生まれ。京都女子大学大学院発達教育学研究科児童学専攻修士課程修了。児童学修士。
滋賀短期大学幼児教育保育学科講師、京都芸術大学芸術学部こども芸術学科准教授、華頂短期大学幼児教育学科准教授を経て、2024年大谷大学教育学部着任。

主要著書・論文

共著

  • 『子どもの生活と児童文化』(創元社、2015年)
  • 『新・保育実践を支える保育内容総論』(福村書店、2018年)
  • 『よくわかる児童文化』(ミネルヴァ書房、2020年)

論文

  • 「京都幼稚園編纂の「ヌリエ」に関する考察」(『発達教育学部紀要』第12号、2016)
  • 「絵本の読み聞かせにおける読み手の視線の効果」(『滋賀短期大学紀要』第45号、2020年)
  • 「絵本の人形劇化に伴う作品世界の変容—「しょうぼうじどうしゃじぷた」を中心に—」(『こども芸術と教育』第3号、2021年)