研究内容

高学歴化、女性の就業率の上昇、男性の経済力の低下、非正規雇用の増加などの社会の変化は、日本の家族の形に大きな変化をもたらしました。そこで、少子化とも関連する結婚というテーマに着目し、そうした変化が結婚意欲、相手に求める条件、結婚生活の満足度といった人々の意識のありようにどのような影響をもたらしたのかを、統計データを手掛かりに検討しています。とりわけ、女性の学歴や収入の高さと結婚との関係に注目しながら、研究を進めています。

ゼミ紹介

現在の日本には、教育、労働、介護など社会問題が山積しており、それらはいずれ、みなさん自身が直面する問題でもあります。一見個人的な問題だと思える事柄であっても、深層には個人に還元しえない社会的な要因が潜んでいるものです。そういう意味では、私たちの周りで起きる出来事はすべて、社会学の研究テーマになります。
自分が関心を持った問題について考察し、発表し合い、討論することを通して、物事の本質を見極める能力を高めてほしいと願っています。 

主な担当授業科目

社会学演習/情報社会論/社会学入門

所属学会

日本社会学会/日本家族社会学会

経歴・活動歴

京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。神戸学院大学現代社会学部任期付講師を経て,2022年より現職。

主要著書・論文

論文

  • 「性役割意識のコーホート分析——若者は保守化しているか?」(太郎丸博との共著論文)
  • 「夫の夫婦関係満足度の規定要因に関する分析——夫婦の社会経済的地位の組み合わせに注目して」
  • 「女性の経済的地位が結婚意欲に及ぼす影響」
  • 「男性の配偶者選択の基準に関する分析——社会経済的地位に注目して」