研究内容

親鸞の思想形成の解明に取り組んでいます。特に親鸞が曇鸞浄土教をどのように受容し展開したのかを確かめるため、親鸞加点本や『教行信証』に引用される『浄土論註』の文を精読しています。また『教行信証』の自筆本である「坂東本」を書誌的な視点からもアプローチし、最晩年に至るまでの思想深化の意義を明らかにしたいと考えています。

主な担当授業科目

真宗学演習/『教行信証』論/浄土論註を読む/浄土経典を読む

所属学会

真宗連合学会/真宗教学学会

経歴・活動歴

1972年京都府生まれ。大谷大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。大谷大学任期制助手、大谷大学聖教編纂室嘱託研究員、真宗大谷派教学研究所研究員、真宗大谷派聖教編纂室主任編纂研究員を経て、2021年大谷大学文学部着任。

主要著書・論文

論文

  • 「法然における「不廻向」について—親鸞の廻向思想形成に関する一考察」
  • 「日本浄土教における曇鸞著述の受容と展開—親鸞思想形成に関する一考察」
  • 「親鸞における曇鸞浄土教の受容と課題」
  • 「親鸞における本願力廻向開顕の意義—坂東本『教行信証』を精読して」
  • 「『浄土論註』における「無生之生」について—往生思想形成の背景と課題」