研究内容

英国ルネサンス演劇、特にシェイクスピアを中心に研究しています。現在関心を抱いているのは、シェイクスピア作品と「子ども」の関係です。シェイクスピア受容史をふまえ、民話を含む児童文学を照射しつつ、社会や文化に構築される「子ども」を検証します。

ゼミ紹介

欧米文化コース「イギリス文化」ゼミを担当します。ハリー・ポッターにアフタヌーン・ティー…イギリス文化は魅力に溢れています。普段気軽に接している映画やテレビや雑誌の分析を通して、イギリス文化とは何か、異文化理解とは何か、多様な価値観との出会いが自らを知ることにどうつながるのか、一緒に考えてみませんか。このゼミでは、まず地理・歴史・文化の基礎を学びます。イギリス文化への理解を深めつつ興味を持てるテーマを自分で見つけ、それについて自分で調べ、分析・考察を行い、自分なりの答えを見出す中で、「課題発見力」「計画力」「実行力」といった、将来社会に出るために必要な力を伸ばしていきましょう。

主な担当授業科目

【院】比較文化研究/国際文化演習/日本語表現(実践)/英文学概論

所属学会

日本英文学会/日本シェイクスピア協会/日本英文学会関西支部

経歴・活動歴

バーミンガム大学シェイクスピア研究所修士課程修了。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程 (英文学専攻) 修了。文学博士。大谷大学任期制助手、梅光学院大学専任講師を経て、2011年に大谷大学文学部着任。

主要著書・論文

共著

  • 『ドラマティック・アメリカ』(英宝社、2002年)
  • 『英米文学における病と身体』(英宝社、2004年)

学術論文

  • 「英国初期近代parlourと家父長制—HolinshedにおけるThomas Ardenのparlourをめぐって—」
  • "The Ghost and Community in Hamlet and The Winter’s Tale."
  • "The Blurring of the Border between the Doctor and Patient: Questioning the Patriarchy in The Two Noble Kinsmen."
  • 「物語る不死鳥—『テンペスト』とジェイムズ王—」
  • 「『ロミオとジュリエット』における乳母と母親の関係」
  • 「『マクベス』小論—衣服の比喩における市場経済と社会的流動性」他6編

修士論文

  • "Curing / Cured Females: Mental Disorder in All’s Well That Ends Well and The Two Noble Kinsmen"
  • "Language and Music in Patriarchal Thought: A Study of Othello"

博士論文

  • "The Function of Storytelling in Shakespeare’s Romance Plays"