研究内容

インド仏教の研究をしています。特に、阿含経典の原典研究と世親思想の研究を二本柱にしています。失われた阿含経典(釈尊のことば)を様々なサンスクリット写本・チベット訳仏典から復元して、世親が著述した『釈軌論(経典解釈方法論)』の視点に基づき解釈する、という研究を模索しています。世親という仏教者を介して釈尊のことばに触れてみると、そこに深く豊かな世界の広がりを感じることがあります。

ゼミ紹介

仏教思想コースのゼミを担当しています。このゼミでは、古代インド由来の仏典(原書)をゆっくり読みながら、自分自身の人間観を掘り下げます。永きにわたって伝承された釈尊のことばをじっくり読むことを通して、自分で考えるということを身につけてもらいたい。そして、自分の考えを自分の言葉で表現できるようになってほしい。そう考えています。

主な担当授業科目

インド仏教思想論/仏教学演習/仏教社会論

所属学会

日本印度学仏教学会/日本仏教学会/The International Association of Buddhist Studies(国際仏教学会)ほか

経歴・活動歴

1978年生まれ。2001年大谷大学仏教学科卒業。2007年大谷大学大学院博士後期課程満期退学。2007年大谷大学任期制助教。2009年博士(文学)取得。2009-2010年ドイツ大谷奨学生(デュッセルドルフ)。2011年大谷大学助教。2022年同准教授、現在に至る。

主要著書・論文

共著

  • Bu ston's Introduction to Buddhism: A Critical Edition of First Chapter of the Bu ston chos 'byung(三宅伸一郎教授らとの共著)

論文

  • 「第29三啓経(八難経)の梵文テキストと和訳」
  • 「増一阿含の二経典(1)−第30三啓経(五事経)の梵文テキストと和訳−」
  • 「増一阿含の二経典(2)−第36三啓経(三不堅経)の梵文テキストと和訳−」
  • 「アシュヴァゴーシャの失われた荘厳経論」
  • 「ヴァスバンドゥの経典解釈法」(1)〜(3)
  • 「The Buddha's Words and Their Interpretations in Vasubandhu's Vyākhyāyukti」
  • 「『プトン佛教史』試訳」(1)〜(3)

共著論文

  • 「毒蛇の喩え−第26三啓経の梵文テキストと和訳−」(松田和信教授らとの共著)
  • 「アシュヴァゴーシャからヴァスバンドゥへ」(松田和信教授との共著)
  • 「世親作『釈軌論』第5章翻訳研究」(1)〜(5)(堀内俊郎教授との共著)
  • 「Vasubandhu's Commentary on the Bhadracaryāpraṇidhānarāja: A Preliminary Transcription」(李学竹教授との共著)