研究内容

心に届く音楽表現を主たるテーマに研究をしています。楽譜に書かれた音はそれぞれストーリーをもって生み出されたもの。曲の作られた背景を知り、そのメッセージを自らの体験に取り込んで消化し表現することで、聴き手の心に響く音楽となります。やがて保育者となる学生たちが子どもの心に届く音を奏でられるように、初心者から経験者まで単にピアノを弾く技術だけでなく、血の通った音楽を生み出す感性を養うための音楽教育・指導法を研究しています。

ゼミ紹介

子どもの心を豊かに育てる「音楽」は保育に欠かせないものです。音楽の楽しさを子どもたちに伝えるためには、保育者自身が心の底から音楽を楽しみ、表現することが何より大切です。「音楽」は「音学」ではなく音を楽しむもの、という原点に立ち返り、様々な表現方法を通して、まずは自らが生き生きと目を輝かせることが出来る音楽との出会いを求めていきましょう。また「聴く」力を養うことによって、子どもの心の声に耳を傾け、子どもの心を感じることが出来る感性を磨いていきます。そして実習などを通して子どもが音楽と触れ合う姿を見つめ、子どもの豊かな表現を引き出す音楽について研究していきます。

主な担当授業科目

音楽(幼)/音楽実技/音楽理論/総合表現演習2/幼児教育演習

所属学会

京都音楽家クラブ/日本ピアノ教育連盟/全国大学音楽教育学会

経歴・活動歴

経歴

同志社女子大学学芸学部音楽学科ピアノ専攻卒業。ノートルダム女学院中学校、高等学校非常勤講師、課外レッスン講師を経て、2005年大谷大学短期大学部幼児教育保育科非常勤講師。2009年大谷大学短期大学部幼児教育保育科専任講師。2013年大谷大学短期大学部准教授。2017~2018年大谷大学附属大谷幼稚園課外活動非常勤講師。2018年大谷大学教育学部教育学科幼児教育コース准教授。
 

活動歴

 【ソロ活動】
モーツァルト ピアノ協奏曲第23番K.488を関西フィルハーモニー管弦楽団と共演(1988年)/ピアノリサイタル(1997年)/ブライトン・リレー音楽祭 in アトリウム・リサイタル(1997年)/ワルシャワ・フィル=コンサートマスターとベートーヴェンのピアノトリオを共演(2001年)/ジョイントリサイタル(2004年)/ジョイントコンサート「音楽する仲間たち」(2008年)他、多数。
【デュオ・伴奏活動】
龍谷大学混声合唱団ラポール(伴奏)/声楽リサイタル伴奏(豊住征子、山口弘美、他 多数)/ヴァイオリン、チェロ、フルートコンサート伴奏等、多数。
【病院・施設ボランティアコンサート】
大津赤十字病院/京都桂病院/老人福祉施設/幼稚園等、多数。

主要著書・論文

主著

  •  「幼児音楽のための ピアノの基礎Ⅰ〈基礎編〉」(文栄堂)

共著

  •  「子どもの豊かな表現を引き出すための ピアノの基礎Ⅱ〈指導法〉」(文栄堂)

論文

  •  「保育者養成校のピアノレッスンにおける問題点と工夫-基本的な読譜力を身につけるには-」
  •  「保育者養成課程のピアノレッスンにおける問題点と工夫-簡易伴奏を考える」
  •  「中田喜直の童謡における音楽表現」
  •  「幼児教育における「音楽」—ピアノ学習に関するアンケート調査から①—」
  •  「保育者養成校における「音楽」の授業で学ぶこと—理論と表現—」
  •  「子供の音楽表現活動の援助を考える」
  •  「保育現場における音楽表現活動—その問題点と工夫—」
  •  「幼児教育におけるICT活用とは —幼児の音楽表現活動とICT—」
  •  「養成校におけるオペレッタの学び  —本学のオペレッタの取り組みを通して考える—」