研究内容

仏教学/中国仏教

異国の宗教でしかなかった仏教が、中国においてどのように受容されていったのかに興味を持っています。特に、5世紀初頭に活躍した鳩摩羅什は、大乗仏教を初めて体系的に中国に伝えたという点で注目すべき人物です。鳩摩羅什自身はどのような思想を持っていたのか、また、その周囲にいた人物は鳩摩羅什からどのような影響を受けたのかを中心に研究を進めています。

ゼミ紹介

仏教は極めて広範囲の文化に重大な影響を与えました。その一方で、どの文化の、どのような側面に、仏教のどのような影響があるのか、明らかにはなっていません。仏教の思想がさまざまな文化の中でどのように表現されているのか、逆に、現代のさまざまな事象に仏教がどのように影響を与えているのか、丁寧に問題を切り分けながら考察していきます。 

人文情報学/情報文化

人間が作り上げた様々な情報メディアの中でも、言葉と文字は最も重要なものです。電子ネットワークにおいても、ブログやツイッターといった文字中心のメディアが注目されています。その一方で、言葉や文字による表現の限界も、指摘されています。例えば、仏教の禅定中の体験はどのように表現できるのでしょうか。幸い、仏教には文字資料が数多く残されています。これを詳細に検討しつつ研究を進めています。

主な担当授業科目

【院】仏教学特殊研究(文献研究)/仏教学演習

所属学会

日本印度学仏教学会/日本佛教学会/日本宗教学会/漢字文献情報処理研究会

主要著書・論文

論文

  • 「初期中国仏教における大乗思想の受容 -鳩摩羅什を中心として-」
  • 「『首楞厳経』の漢訳とその受容」