研究内容

人間として生まれ存在しているからこそ抱えざるをえない課題を凝視しながら、いかなる人も同じくひとしく救われる教えとして、親鸞は浄土真宗という仏道を「誓願一仏乗」と表現します。この教えが私たち一人ひとりに具体的にどこに成り立つのかという課題を明らかにしていきたいと考えています。今現在は、このような問いを基点としつつ、特に親鸞の主著『教行信証』を中心に学んでいます。

ゼミ紹介

現代社会における具体的な課題を取り上げ、そこで問われている事柄に向き合いつつ、仏教、特に親鸞思想を通して、人としての生き方、社会のあり方を考えていきます。『歎異抄』や『教行信証』に明らかにされている教えをもとに、自己や社会の問題を明らかにし、あらゆる人々と共に生きるとはどのようなことか、考察していきます。

主な担当授業科目

【院】真宗学研究(文献研究)/真宗学演習/真宗典籍研究/教行信証<信巻>を読む 

所属学会

日本印度学仏教学会/日本宗教学会/真宗連合学会/国際真宗学会/日本仏教学会

経歴・活動歴

1972年静岡県生まれ。1996年3月東北大学文学部哲学科卒業。2005年3月大谷大学大学院文学研究科博士後期課程真宗学専攻満期退学。 2007年3月博士(文学)(大谷大学)。大谷大学任期制助手を経て、2007年大谷大学講師、2019年同准教授、現在に至る。

主要著書・論文

論文

  • 「親鸞における一仏乗開顕の視座—法然と、貞慶・良遍を通して—」
  • 「誓願一仏乗の機」
  • 「信心の智慧—親鸞における「智慧」への視座—」
  • 「法然門下における「弘願一乗」の究明と親鸞の「一乗海釈」」
  • 「親鸞における「誓願一仏乗」の研究」 

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