研究内容

 「親鸞思想と現代社会」の研究。
(1)明治から昭和初期にかけ、真宗の教えは西欧的近代思想と出会い、大きな衝撃を受けました。その衝撃を、特に「浄土」理解にまつわる問題を中心に検証しています。
(2)他宗教、特にキリスト教神学者との対話研究を通して、宗教が持つ現代的・社会的意味を検証し、現代において親鸞思想が持つ独自性と可能性とについて考察しています。
(3)臨床的仏教研究。

ゼミ紹介

 生命倫理・差別・過疎高齢化の問題など、現代社会において解決困難な課題は多くあります。しかも人類が進化発展(と呼ばれる事態)を遂げれば遂げるほど、問題は複雑化し深刻化しています。ゼミでは徹底的に『教行信証』を読み込んでいきます。そのことを通して、各自が関心を持つ課題に取り組む基本的視座を得ていきたいと思います。

主な担当授業科目

 【院】真宗学特殊研究(講義)/現代と真宗/真宗学演習

所属学会

 日本仏教学会/日本宗教学会/日本印度学仏教学会/国際真宗学会/真宗連合学会/大谷大学真宗学会

経歴・活動歴

 1985年大谷大学大学院文学研究科真宗学専攻修士課程入学。1987年大谷大学大学院文学研究科真宗学専攻博士後期課程進学。1990年大谷大学大学院文学研究科真宗学専攻博士後期課程満期退学。1992年私学研修福祉会国内研修員(研修先:東京大学 宗教学)。1994年私学研修福祉会国内研修終了。1994年大谷大学短期大学部助手。1995年大谷大学非常勤講師。1998年大谷大学短期大学部講師。2002年大谷大学短期大学部助教授(2007年4月職制変更により大谷大学短期大学部准教授)。2007年仁愛大学非常勤講師(~2010年)、立命館大学非常勤講師(~2013年)。2009年大谷大学文学部准教授。2013年同大学教授。2016年学長に就任。

主要著書・論文

著書

  •  『「正像末和讃」を読む』(大阪教区)
  •  『ボランティアは親鸞の教えに反するのか』(法蔵館)
  •  『後世物語聞書聴記』(東本願寺)

共著

  •  『キリシタンから見た真宗』(東本願寺)
  •  『仏教とキリスト教の対話Ⅰ~Ⅲ』(法蔵館)
  •  『生者/死者論』(ペリカン社)

論文

  •  「真宗教学の近代化と現在-浄土理解の変遷を通して-」
  •  「「悪人正機」の人間教育」
  •  「信心発起という出来事—法然・隆寛との思想的交流を通して—」
  •  「臨床仏教としての親鸞思想」

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