博物館

宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌記念
2012年度特別展「親鸞-真宗開顕-」

会     期 2012年10月10日(水)~11月28日(水)
休 館 日 日曜日・月曜日(11/25・11/26は開館)
開館時間 10:00~17:00(金曜日は19:00まで)
※但し、入館時間は閉館の30分前までとなっておりますので、ご注意ください。
観 覧 料 一般・大学生 300円 / 小・中・高校生 無料
備     考 (1)本館には駐車場がありませんので公共交通機関をご利用ください。
(2)以下の方々は、無料とさせていただきますので、受付にお申し出ください。
     ●本学学生・同窓生・教職員
     ●下記の手帳・証明書をご提示いただける方
       障がい者手帳お持ちの方および介助者の方(1名まで)
       70歳以上の方
(3)学生ガイドによる解説ツアーの詳細は、下記の関連資料をご参照ください。
     【2012/10/23更新】

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2012年度特別展
「親鸞—真宗開顕—」開催にあたって

2011年は浄土真宗の宗祖親鸞の七百五十回御遠忌にあたりました。本館では、より多くの方々に宗祖にふれていただくため、2010年度より三年間の計画で、毎年個別のテーマをもうけ、宗祖ゆかりの法宝物を展観する展覧会を開催しております。最終年にあたる本年は、「親鸞—真宗開顕—」と題して、宗祖が念仏往生の仏道の綱格と真義の公開を志し、経論釈の要文を類聚して自身の領解を記した畢生の著述で、宗祖真筆の坂東本『顕浄土真実教行証文類(教行信証)』(国宝)を中心に紹介します。

宗祖は、承元元年(1207年)、専修念仏弾圧である「承元の法難」に連座して、越後に配流されました。これより宗祖は自らを「愚禿」と名のり、非僧非俗の姿勢を貫くことになります。建暦元年(1211年)赦免されましたが、京都へはもどらず、関東の常陸の稲田に住んで教化活動にはげみ、多くの門弟が生まれることになりました。この間に主著である『教行信証』の撰述に取り組みます。『教行信証』は法然の『選択本願念仏集』を大乗仏教のもとに再構成し、インドの龍樹をはじめ高僧の教説をもって検証していきます。また、「文類」は、自ら立てた文脈に即して、その根拠となる経釈の要文を集めて熟読し、浄土真実を開顕しようとしたものです。その探求は最晩年まで続けられました。真実をあきらかにせんとした熱意は、現代人にも強く訴え続けています。

本展では、宗祖の真筆や事績を紹介した「親鸞の生涯」と坂東本『教行信証』を中心に宗祖の著書や言行録などを紹介した「真宗開顕」の二つのテーマで構成しています。

最後になりましたが、本展覧会の開催にあたってご高配を賜りました関係各位に深く感謝いたします。