2010年度展示

2010年度冬季企画展
 京都を学ぶ「京の寺内町」
【2010/12/14~2011/02/19】

会  期
2010年12月14日(火)~2011年2月19日(土)

開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)

観 覧 料
一般・大学生 200円 小・中・高校生 100円
本学学生・同窓生・教職員は無料

休館日
カレンダーでご確認ください。
※本館には駐車場がありません。
※ご来館の際は、公共交通機関をご利用ください。



京都を学ぶ「京の寺内町」開催にあたって/大谷大学博物館

このたび大谷大学博物館では、冬季企画展として京都を学ぶ「京の寺内町」展の開催を企画いたしました。
近世の京都は、戦国の動乱から再生し、発展・成熟を遂げていきます。その姿は「洛中洛外図屏風」に描かれ、街区や街路の詳細が、数多くの古地図にあらわされるようになります。こうした時代、東本願寺は、慶長7(1602)年に徳川家康より京都東六条に寺地の寄進を得て、寺内町(古屋敷)の形成が進められます。その後、寛永18(1641)年には、3代将軍家光から境内地東側に新たに寺地(新屋敷)を加増され、東寺内町として拡大しました。
その範囲は、およそ東西が新町通から御土居まで、南北が五条通南側から七条通南側に至り、古屋敷は30町、新屋敷には29町を数える町家が軒を並べるようになります。東本願寺をはじめ、関連する宗教施設や本山家臣の屋敷とともに、様々な商・工業を営む家々と人びとの暮らしがあり、「東寺内」と言う独特の空間を構成していました。
本展覧会では、「近世京都の姿」「東寺内の諸相」の2つのテーマをもうけ、京都の発展の様子とともに、東本願寺と寺内町について、そこに暮らす人びとを取り上げて紹介いたします。この地に展開した人々の営みの一端を感じていただければ幸いに存じます。