博物館

2005年度特別展「ファウスト 伝説と作品 ~フランクフルト・ゲーテ博物館の名品」(関連イベント)

記念講演会

「ファウスト 伝説と作品」

マイサク氏

ペトラ・マイサク氏
(Petra Maisak:フランクフルト・ゲーテ博物館部長)
10月1日(土)午後1時
大谷大学響流館3F メディアホール

中世ヨーロッパでは、近代科学的な知識が普及する以前には、魔術や悪魔の存在が信じられていました。そのような時代に実在したファウスト博士は、魔術師として伝説の人物となり、ドイツ民衆に親しまれていました。ゲーテはその民衆伝説を素材として生涯をかけた『ファウスト』を執筆したのです。そしてゲーテの『ファウスト』はドイツ文学の精華として受け入れられ、多くの絵画などにも表現されました。ゲーテ博物館部長のマイサク氏に「ファウスト伝説と作品」展の出展品の解説を兼ねながら、ゲーテの『ファウスト』の背景や、『ファウスト』第1部の内容、絵画などに表現された『ファウスト』の紹介を行っていただきます。通訳付き。

「舞台にみる『ファウスト』」

岩淵達治氏

岩淵 達治 氏
(学習院大学名誉教授)
10月15日(土)午後1時
大谷大学響流館3F メディアホール

ドイツ文学者でもあり、演出家としてドイツの古典劇・現代劇の演出も手がけ、現在も活躍中の岩淵氏より、舞台芸術としての『ファウスト』の魅力を、映像を交えながらお話いただきます。『ファウスト』はドイツ文学の精華でありますから、味読することに大きな価値があります。しかしこれは戯曲ですから、舞台をとおして作品に触れると、また違った魅力にであうことにもなります。これまで多くの演出家によってこの作品は取り上げられていますが、戦後の『ファウスト』上演で大きな足跡を残したのがグリュントゲンスという演出家です。彼自身メフィストフェレスの役を演じています。これを中心にしながら、最近の演出の面白さにも触れていただきます。

記念コンサート

「ドイツリートの調べ ~ファウスト歌曲を中心に~」

ソプラノ 豊住征子氏、ピアノ 山井敦子氏

ソプラノ独唱 豊住 征子 氏
(大谷大学短期大学部教授)
ピアノ伴奏  山井 敦子 氏
10月9日(日)午後2時
大谷大学講堂

日本の音大を卒業後、3年間ドイツに留学された、ドイツリートを専門とする豊住征子教授より、『ファウスト』の中の歌曲を中心にドイツ語で歌っていただきます。また、モーツアルト、ベートーベン、シューベルトなどの付曲で馴染み多いその他のゲーテ歌曲もお聴きいただく予定です。ご家族でお楽しみください。

連絡先 大谷大学 企画課 075-411-8115