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2004年度春季企画展

2004年度春季企画展
「大谷大学のあゆみ 清沢満之と真宗大学」

 近代化された大谷大学は、一九〇一年(明治三四)十月一三日開校の真宗大学にはじまります。その初代学監(学長)に就いた清沢満之は「開校の辞」に、真宗大学の特質を「宗教学校」、ことに「浄土真宗の学場」として「自信教人信の誠を尽くす人物の養成する」ことにあると明示しました。他の大学が近代的な諸学のみを求めるなかで、真宗大学は宗教を重視し、「真宗」を明らかにする人間教育の場として、独自のあり方を築きました。
 その前年、清沢は東京に出て真宗を学ぶ若き学徒数名と共に私塾「浩々洞」を開き、雑誌『精神界』を発刊して、真に尊貴なる人間の自立的共存の道を探り、創造的な人間の文化を築こうとしました。この考えに連動して真宗大学が東京に開校されたのです。
 
 大谷大学博物館では、毎年4月は「大谷大学のあゆみ」として、大谷大学の歴史に関わる展示を予定しています。本年は「大谷大学のあゆみ 清沢満之と真宗大学」と題し、近代的な大学としての出発点となる真宗大学の東京開校前後に焦点をあてた展示を行います。
 この企画展では、真宗大学の開校前後、清沢満之、浩々洞の三コーナーを設け、本学が所蔵する資料から当時を回顧します。清沢の思想と行動は仏教革新運動として展開されており、その精神は今も建学の理念として引き継がれています。

◎主な展示品
「巣鴨村真宗大学図」
「真宗大学付近五千分之一略図」
「真宗大学日誌」
「清沢満之肖像」
清沢満之「我信念(我は此の如く如来を信ず)」
「浩々洞同人寄書」
「浩々洞三羽烏墨跡」

会期 2004年4月6日(火)~4日(土)
休館日 日曜日・月曜日
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
会場 大谷大学博物館(大谷大学響流館1F内)
観覧料 200円(一般・大学生)100円(小中高生)
  ※本館には駐車場がありませんので、
ご来館に際しましては公共交通機関をご利用ください。

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