海外研修プログラム報告

2018文化研修【ヨーロッパの宗教と文化(ドイツ)】

概要

日程 2018年9月1日(土)~9月14日(金)【14日間】
参加数 17名(引率1名)
主な研修地 ・ハイデルベルク
・シュパイヤー
・ローテンブルク
・ヴュルツブルク
・バンベルク
・ニュルンベルク
・ミュンヘン

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研修報告

今年度は南ドイツを中心に研修を実施しました。まずは事前学習として、本学の教員による講義と学生のプレゼンテーションを行いました。研修地に関する情報を収集し、それをもとに作成したパワーポイントでのプレゼンテーションでは、市販のガイドブックをも上回るような、充実した報告が多く見られました。こうした取り組みを通して、学生は研修への動機をいっそう高めました。
現地研修の前半では、ドイツを代表する大学町ハイデルベルクとその近郊の町を訪れました。ハイデルベルク城からは旧市街とネッカー河への展望を楽しみ、学生牢や大学図書館では大学の歴史を興味深く学ぶことができました。また、一般のツアーではあまり訪れることのないダルムシュタットでは、静かな雰囲気のなかでユーゲントシュティールの美を堪能し、シュパイヤーでは、歴史的にも大変意義があり、世界遺産にも指定されている大聖堂を見学しました。

研修の中盤では、おとぎの国を思わせる中世の街ローテンブルクを訪ねました。ここでは美しい街並みだけでなく、クリスマス・ミュージアム、中世犯罪博物館、リーメンシュナイダーの彫刻などをとおして文化の多様性を感じました。またヴュルツブルクでは、ヨーロッパ屈指の宮殿であり、世界遺産でもあるレジデンツを訪れました。学生たちはその広大な天井のフレスコ画に驚きの声を上げていました。 後半はミュンヘンを中心に研修を行いました。この町では4泊し、参加者は事前学習の成果をふまえて、美術館を中心に満足のいく実習を行いました。中にはこの地方の民族衣装に身をつつみ、現地の方とコミュニケーションを積極的にとる学生の姿もみられました。ミュンヘン滞在中には近郊の町にも足を運びました。シンデレラ城のモデルとして広く知られているノイシュヴァンシュタイン城では好天に恵まれ、夢のようなひとときを過ごしました。さらに、学生からのリクエストを反映し、ダッハウ強制収容所も見学しました。ホロコーストの一端を知ることで、「人間とは何か」という大切な問題を考えるきっかけになりました。

今回の研修旅行では、入念に準備をした学生が多かったと感じました。台風の影響で帰国便を変更するなどイレギュラーな出来事があったにもかかわらず、「またドイツに来たい」という声が多く聞かれたことも、充実した研修をあらわしています。それぞれが貴重な思い出を胸にして、無事に帰国の途につきました。


【廣川 智貴(ドイツ文学)】